
中編
奇妙な夢のお話し
匿名 3日前
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ってこられへんって言われてんねん。”という友人の先輩の言葉だ。
やばい!と思ったAさんはその場でピタっと立ち止まった。
都市伝説を信じていたわけではなかったが、なんとなく止まらなければという思いに駆られたのだ。
その瞬間、自分の横を誰かが通り抜け、二、三歩先で立ち止まった瞬間に10分を知らせるタイマーが鳴り響いた。
すると、自分を最後の最後で追い抜いた二、三歩先にいた人物がゆっくりとこちらを振り向いた時にAさんは背筋が冷たくなった。
そうだ。彼を追い越した人物は、最初の夢でAさんに帰られないと告げたあの見知らぬ青年だったのだ。
夢はここで終わり、Aさんは恐怖で飛び起きたそうだ。
「ほんまにあの夢は気持ち悪かった、今でも忘れられへんわ〜」
とアイスコーヒーをストローでかき混ぜながら私達に話してくれた。
不思議なこともあるもんだな、と呑気にパフェを頬張る私達に続けてAさんはこう言った。
「俺、あん時あのまま1番下におったら、どうなってたんかなって考えんねん。
もう目を覚ますこと出来ひんかったんかなって」
それを聞いて、この夢の本当の恐ろしさに気付いた私は急にどうしようもなく恐ろしくなり、夏なのに冬のように寒くなったことを覚えている。
一緒にその話を聞いていた友人達も同じことを思ったのか、1人でトイレに行くことすら出来なくなり、数人で連なってトイレに行っていた。
そして私を含めた数人はその話を聞いた晩、恐怖で朝まで眠れなかった。
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- 次はAさんの番かしら… そのゲームに参加した人は順に失踪するのかなうみゅ