
長編
林間学校にて
コムギロン 3日前
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何だったんだろうな。」
C「あの子たち何か焦げ臭かったよな?」
A「言われてみれば何かそんな感じしたな。」
B「見た目もずいぶん古い感じだったよな。」
C「とにかくこれは俺らの秘密にしようぜ。」
A「誰かに言っても信じてもらえなさそうだしな。」
そして今日も全てのイベントを終えて視聴覚室で睡眠を取るだけとなった。
A「俺、やっぱり気になるから今日も行こうと思う。」
B「またあれ起こったら怖いぜー。」
C「怒られたくないしな。」
二人はあまり乗り気ではなかったため、A君一人で行くことになった。昨日と同じで靴箱までは何も起こらなかった。しかし、靴箱に着くと昨日と同じ現象が起きた。
A「またか!」
逃げろ、逃げろと言われると今まで動かなかった体が急に動くようになった。
A「動けた!」
視聴覚室に戻ろうかと思ったがA君は彼らの波にのまれ、そのまま子供たちと行動することになった。
A「どこに向かってるんだ?」
聞いても反応がなく、子供たちは無表情のまま走っている。こちらの声は聞こえていないようだ。廊下を走っていると見覚えの無い場所に差し掛かった。
A「こんなところ無かったよな?」
どんどん進むとそこには地下に通じる階段があった。もちろん今のこの中学校にこんな階段はない。彼らに手招きされ恐る恐るA君も地下へと入った。階段を降りると少し広い部屋に出た。
A「何だここ⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅」
焦げ臭いにおいに耐えているとヒュゥゥゥと何かが落ちる音が聞こえてきた。そのとたん彼らはパニックになったかのように慌てふためき口々にこう言った。
「爆弾、死ぬ、暑い」
A「何言ってんだこいつら!」
子供たちが騒いでいるとその瞬間、目の前が物凄い明かりと共に炎に包まれた。
A「うわぁぁぁぁぁ!」
気が付くとA君は先生数人に囲まれていた。
昨日の出来事を先生に話すと先生は校長室に案内した。そこで校長先生に不思議な出来事を話すと1冊の資料を取り、あるページを見せた。
そこにはかつてこの学校は戦争に巻き込まれて焼かれたという情報が載っていた。資料によると昔は中学校ではなく小学校だったらしい。そしてそこの防空壕に運悪く爆弾が当たり、生徒たちが死んでしまったそうだ。
校長「君が見たのはその時の犠牲になった生徒さんたちかも知れないね。」
A君はまじまじと資料に目を通した。そして犠牲になったクラスの集合写真を見てA君は背筋が凍りついた。なんとその写真には後ろで
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