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短編

陰日向の仕事

匿名 6時間前
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私は18歳のころ、右翼団体の人達と交流がありました。 私自身は特に政治的な思想があったわけではないのですが、暴走族の延長でなんとなく先輩の舎弟になりました。 しかし、正式なメンバーとして認められる前に先輩が突然いなくなり、根性無しだった私は「もう来なくていいよ」と言われてフェードアウトしていきました。 わずか半年ほどの短い間でしたが、とても印象に残っている出来事があります。 ある日、先輩方5人に晩御飯をご馳走になることになり、一緒にモツ鍋屋に行きました。未成年だった私は「酒を飲むな」と言われ、そういうところは真面目なんだなぁと思いながら先輩のお酒を注いだり残り物を食べたりしていました。 しばらくして先輩方にお酒がまわり始めたころ、隣の席にいたフリーター風の30代ぐらいの男2人組が話しかけてきました。 しばらく別々のテーブルで話していたのですが、こちらのテーブルに来て先輩方と一緒に飲み始めました。 その2人組はすごく感じが良いというか話しやすいというか、強面の先輩にも動じずにガンガン話を振っていくんです。話し上手で聞き上手といった感じでした。見た目は何の特徴もない普通の人といった感じで、顔が全く思い出せないほど印象に残らない外見の人でした。 最初はなんてことのない話をしていたのですがそのうち政治的な話をし始めました。私は話の内容に全くついていけなかったのですが、最後は私以外の7人全員に同志のような結束が生まれて解散しました。 帰りながら先輩5人がさっきの2人組の話をし始めて、ニヤニヤしながら私に「お前あいつらなんだかわかるか?」と聞きました。 なんの事だか先輩のニヤニヤの意味もわからず困っていると、先輩が 「あいつらは間違いなく公安警察だよ」 と言いました。 公安警察は警察内部の不正や政治団体の事を調べるとされている警察官のことで、一般人のふりをして右翼団体などに近づいて調査をしたりするのだそうです。 証拠があるわけではありませんが、先輩達5人とも「よくあること」と確信している様子でした。 私のような一般人が知らないところで危ない仕事をしている人がいるんだなぁと思いました。

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