新着 短編
善意

働いている会社の駐車場の横に民家があり、その民家の恐らく長男であろう人が親の介護の為にデイケアの車を停めるところがないので毎日10分でいいので貸してもらえないかと
相談に来た。
社長にその旨を伝えると「10分くらいなら構わない」との返事があったのでそれを伝えると翌日、菓子折りをもって挨拶に来ていた
その日から平日、毎朝8時くらいにデイケアの車が停まるようになったのだが2年程たった頃辺りから停める時間も車も徐々に徐々に増えていった
最初は余り気にも留めていなかったが業務に支障をきたすようになったのでこのデイケアの会社に苦情を言い、停めないよう伝えるとものの10分もしないうちに長男が激怒しながら事務所にやってきてこう言い放った。
「停めていいと言ったのに苦情はおかしいだろ、契約違反だ。警察に言うぞ!!」
ちょうどその時、社長もいたので「こちらは善意で貸している。甘えるのも限度がある、契約もしていないし警察を呼べばいい」と答えるとグチグチ文句を言いだしたのでこれ以上ここにいるなら営業妨害で警察に通報すると言ったら悪態を付きながら出ていった。
介護疲れもあるかもしれないが、世の中には人の善意を拡大解釈してしまう輩がいるんだな。
良かれと思ったことがこんな感じで帰ってくる嫌な世の中になったなと。
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