
中編
理不尽
あ 3日前
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祓いみたいなことなのかは誰も分からず、お坊さんも話はしなかった
・なっちゃんの三回忌のこと、法要の後、お坊さんが参列した人たちに突然、「あなた方は何も怖いことはあってませんか?」と尋ねた
・お坊さんによれば、「なっちゃんは恐ろしく強い霊に憑かれた」「霊がなっちゃんに憑いた理由は特になく、霊の気まぐれである。理不尽だが、本当に恐ろしい霊とはそんなもの。」「通夜の時、霊が棺の傍にいたので参列者などに憑かないように追い払った。追い払うことはできても、成仏させることなどとても無理だった。遠くに行き、再びこちらに関心を持たないことを祈るしかなかった。関心を持たれないために、敢えて何もなかった話さなかった」
「霊が見えたとき、なっちゃんの魂は見えなかった。通常、この手の霊は憑いた人の魂を離さないものだが、なっちゃんはいなかった。おそらく、ご先祖が救ったのだと思う」
「霊はなっちゃんを奪還されたので、次の獲物を通夜の場所で探そうとしていたが、何とか追い払うことができた」
とのことでした。
精神医学も30年前よりは進歩しているので、今なら救えたのかもしれません。私も母もオカルト的なことは信じないタイプなので、そう思っていますが、身内に起きたことなので怖くないと言えば嘘になります。
敢えてオカルト的なことを信じるとすれば、霊が取り憑くってこういうものだと思います。名前も何もないモノが、理由も何もなく理不尽に取り憑く。事故や災害と同じなのかもしれません。
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- タイトルを『なっちゃん』とするべきこ