感じた。 それから2日後家のチャイムが鳴った。美希ちゃんがきた！と思いドアを開けたら警察が立っていた。 警察はドアを開けるなり部屋にズカズカ入っていき一部屋一部屋を入念に何かを探すかのように調べていた。 僕「あの、どうかしたのですか？探し物なら手伝いましょうか？」 警察「あぁ、説明し忘れたね。君のお父さん【殺人容疑】で逮捕してるの」 僕「え。いや、お父さんが殺人するわけないじゃん！」 警察「これをみたら、もう犯人としか・・・」 といい、指さした風呂は赤黒くなっていた。そのお風呂の中に何か入っていた。 警察「見ない方がいい」 と僕を別室に連れて行こうとした。連れられる間際見覚えのある茶髪が見えた。 ーーー美希ちゃんだった。 父親がいつしか言ってた言葉を思い出した。「お前、中々やるじゃないか」 と、言ったお父さん。 殺せる人を見つけたから言ったのだろうか。何故殺したのか。 僕にはそれが分からなかった。 後日、ニュースを見るとお父さんの事がのっていた。お父さんは殺人を認めており、大量殺人犯だった。 そして、同時にお父さんは人肉愛好家らしい。 僕はあの日出た、大きなステーキを思い出した。 僕は、自分で美希ちゃんを食べていたのだ。 あんなに明るかった美希ちゃんを、大好きだった美希ちゃんを僕は食べてしまった。 心なしか、僕の口の中にはほのかに血の匂いがした気がした・・・。