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長編

曾祖父の親心と祖父の想い

けいすけ 3日前
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このお話は自分の成長のきっかけになる中学3年生の私が体験した…大好きだった祖父との最期に纏わる常識では有り得ない不思議な出来事。 視えない世界は生物学やら医学の常識や法則等の理屈を普通に吹き飛ばす摩訶不思議な世界だと実感した…。 つい、先月…十数年ぶりに叔父と祖母と山菜採りに出掛けた。 小学生の頃は毎年楽しみな行事だった。 早朝の暗い時間に従姉や叔母と他県に出掛けるのが楽しみで唯一大好きな人達に会える時間だった。 あの日も当時と変わらず、遠足前夜の小学生かの如く寝られなかった。 しかし、叔父と合流して車に乗ると後部座席でウトウトしていた。 それでも眠気混じりではあるが、叔父と祖母と思い出話に花を咲かせていると祖父の最期の話になった。 不意に、叔父が衝撃的な一言を口にする。 「実は、今だから言うけれど…栞が御守りを握らせたじいちゃんの手は温もりがあってまだ命がある人間の感触だったよね?俺も確かに会話もしたし栞のお母さんとも会話したし応急処置もした。あの様子を見るとまだ命がある状態だった。その状態から心臓が止まり死後硬直の感触も栞は体験したよね?けれども、あの時の親父は…死斑が出て3時間たった仏さんだったんだよ。救急隊員さんも警察の方もお医者さんも普通ではありえないから驚いていたよ。」 …叔父の話を聞いた瞬間眠気が覚めた。 死斑とは…?調べてみると…。 医学的には死後2時間後に死後硬直が始まり、更に時間が経つと死斑が出る。 「ねえ…叔父ちゃん。今グーグル先生で調べたけれど、死後硬直って心臓が止まってすぐには起きないんだよね?死斑って3時間位じゃないと出ないよね?死斑が出るのも死後硬直が始まるのも息を引取った直後じゃないんだね。」 …スマホ片手に鳥肌が立ち震える私に叔父は冷静に落ち着きながら頷く。 「そうだよ。そりゃあ、救急隊員さんを含めた人の生き死にを見ている人達は驚くよ。…お母さんと俺と栞が最期を看取ったじいちゃんは早朝に既に亡くなった。誰にも看取られることも気付かれることもなくね。多分、栞のお母さんは気が付いたかもね。…中々救急隊員さんが信じてくれなくて大変だった。看護師の栞のお母さんの説明でやっと信じたけどね。」 …普通に振る舞いながらも、祖父との最期を思い出していた。 そして…記憶を振り返ると警察の方にも救急隊員さんにも口を揃えて言われた言葉を思い出した。 「常識では有り得ない出来事は普通に起こる。…目の

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