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数学の授業の話
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15時間前
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冬の夜、薄暗い高層ビルのオフィス。上司が会議室を出た後、若手の俺は急いで業務報告書に取り組んだ。報告書は、他の社員よりも早く提出しなければ評価が下がるためだ。

俺は、特に仲の良い先輩の田島に負けたくなかった。いつも成績が良く、周囲からも一目置かれている彼を見返すチャンスだ。

だが、現実は非情だ。俺が最後のページに取り組んでいる間、田島はすでに報告書を提出していた。俺は、またも敗北を味わった。

しかし、まだ諦めるわけにはいかない。田島にミスがあれば、逆転のチャンスがあるかもしれない。会議室にいる他の社員たちの目が気になりながら、俺は自分の報告書を見直した。

それでも、田島との違いを感じる。やがて、俺も報告書を提出する準備が整う。すると、田島が俺の隣に来て、結果を確認することになった。

彼の報告書を見て、俺は驚愕した。彼の数値が一つだけ合っていなかった。慌てて、自分の計算を見直すと、やはり間違いがあった。さらに不安が募る。

もう一度、田島の説明を聞こうとしたが、彼の解法は異なり、途中で理解できなくなった。俺は、結局彼の計算をそのまま写すことにした。

翌日、全社員の報告書が提出されると、田島の計算が正しいとされ、俺のは全てが間違っているとされてしまった。驚くべきことに、彼の報告書には「正しい」はずの数字が書かれていたが、後日上司からその数字が間違っていると指摘された。

田島は混乱し、何度も報告書を見直していた。しかし、彼は何も気づかなかった。上司に尋ねられた際、田島は自信満々に答えたが、結果は全員の前で晒された。彼の計算が間違っていたことが明らかになった。

もし、上司があの時、田島の報告書をそのまま受け入れていたら、どうなっていたのだろう。皆が田島の正しさを信じ込む中、彼はその誤りに気づかないまま評価を受けていたかもしれない。逆転のチャンスは、いつも身近に潜んでいる。

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