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短編

バスルーム

匿名 2日前
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 OLになりたてのAさんは、都内のマンションで一人暮らしをしていた。  ある日、残業があって、タクシーで帰った。もう深夜の二時になろうとしている。マンション備え付けのユニットバスにお湯をはり、ようやく湯船に浸かってくつろいだ。  突然、頭の上で気配がした。上を見ると、ドッジボール大の髪の毛の塊が天井にあり、くるくると回転している。その中に、女の顔がある。 慌ててAさんはユニットバスから出ると、髪の毛の塊が湯船に落下した。 反射的にAさんは、湯船の蓋を閉めると、あたりにあったものを蓋の上に置いた。 「いまの、なに?」 もう一度、おそるおそるバスルームを覗いてみると、蓋の下から、カリカリと蓋の裏をかきむしる音がする。 もう、ここにいるのは無理だ。電話をかけまくって、止めてくれる友達を探した。 その夜は友達の家で朝まで過ごした。  朝戻ってみると、湯船の蓋は閉まったまま。それからは怖くて、自宅のバスルームが使えなくなった。ユニットバスなのでトイレも落ち着かない。風呂は近くの銭湯に行くようになった。  あるとき、友達との飲み会で帰りが遅くなった。時間的には夜中というより、朝に近い。服や髪についたタバコの匂いに耐えられず、どうしても風呂に入りたくなった。 銭湯は閉まってるし、こんな時間に友人に迷惑をかけたくもない。 ......シャワーだけなら。 シャワーを浴びながら頭を洗いかけると、全身に鳥肌がたった。目を開けた。 真正面に女の顔があった。 切れ長の目に、濃い艶っぽい口紅。 口元が歪み、不気味に二っと笑っている。 バスルームに悲鳴が上がった。 Aさんは、いまも銭湯に通っている。

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