
長編
ハンカチ落とし
匿名 9時間前
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かな・・・・」
管理人はどうもすぐにでもここから離れたい気分のようでした。
「まだ全く調べてないでしょう・・・・・ん?」
その時男性はある事に気づきました。
「なんかあっちの部屋やけに暗くないですか?」
ガラス戸越しに見える奥の部屋が昼間にしてはかなり薄暗いように見えたのです。
「ん?確かに・・・・カーテンも雨戸していないはずなんだけどなぁ」
そう言って管理人がほんの少しだけ目を細めて数歩近づいた時でした。
キィーッ
誰も触れていないのにドアが勝手に開きました。
慌てて管理人が一歩後ろに下がりました。
「ひぃっ!!!」
薄暗い部屋の中には子供が数人いました。
小学生位の女の子達が1、2・・・7人で円になって内側を向いて俯きながら座っていました。
その様子はまるで何かの儀式のようでした。
「ほらやっぱりっ!こいつらが夜中にも侵入してここで何かやってたんですよ、きっと!」
男性は、そら見たことかと指を刺して大声をあげました。
ドンッ!
男性の胸に強い衝撃が伝わりました。
思わずその場でよろめくと、目の前には同じようにフラフラしている管理人の姿が見えました。
「す、すまん」
管理人は一言だけ謝罪の言葉を述べると凄い勢いで玄関から出ていきました。
どうやら振り返りざまのタックルをまともに喰らったようです。
「ったく、なんなんだよいったい」
そう言ってもう一度部屋の中を見た男性は思わず息を飲みました。
俯いていた少女達が全員こちらに顔を向けていたのです。
彼女達の顔は薄暗い中でもはっきりと解る位白く、何故か全員目から血のような黒い涙を流していました。
さすがに霊を信じない男性もあまりの光景にたじろぐと、少女達はゆっくりと立ち上がりこちらに向かって歩き始めました。
「たす・・・・けて・・・・」
「おねが・・・い・・・・・」
男性は何故か彼女達から目が離せませんでした。
不思議と恐怖はありませんでした。
むしろ彼女達の方が何かに怯えているように感じられました。
(なんだ・・・一体なんなんだこの子達は・・・・)
男性がゆっくりと彼女達に近づこうとしたその時でした。
7人の少女の後ろ側から黒い影が体をゆらゆらと揺らしながら現れたのです。
そして一人の首根っこを掴むと凄い勢いで一人を後ろの方に引きずりこんでいきました。
「いやあああああああああああああああああああああああ」
「たすけてえええええええええええええええええええええ」
霊
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chat_bubble コメント(28件)
- そもそも運動神経がわるいんだったら走り込みをすればいいじゃんかあいふ
- そもそも運動神経がわるいんだったら走り込みをすればいいじゃんかあいふ
- Bさんのメンタルが弱すぎるあ
- まあまあ良かった。 おもろかったよ。 こういう長文の方が読み応えあって良き名無し
- Aさんは何処い・・・・墓場
- みんなが行方不明になっているのにAさん目線はどうなっているの名無し
- Bさん流石にちょっとやり過ぎかなぁと思った。 ハンカチ落としを素直に断らない所やAさんが助けてくれると勝手に思っちゃってる所とかなんか嫌。大学芋
- 死んだもん勝ちだね。。
- クッソこええ 夜中トイレいけなくなったぞ! どうしてくれるんだ!!伝説のサバイバー
- いじめる方も難あるけどね愁水@凛