
中編
金縛り
匿名 2日前
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ピースを着た女の子だということがわかりました。私をニタニタ笑いながら左腕を掴んで話しません。
その女の子を先程のおじいさんが「わるいことしたらだめ」とでも言うようにひょいと持ち上げ、ゆっくりと消えていきました。
長期の休みになり、私は物心ついてから初めて岩手県にある祖母の家に両親と姉とともに遊びに行きました。確か雪が降っていたと思います。
祖母の家は祖母の父が建てた家のため、平家でとても古く、代々の祖先の写真から絵まで飾ってある部屋が一室あります。
そこで毎朝お参りをするのが祖母の日課だったようで、私もついていき、一緒にお参りをしました。すると、大きな紙に「命名ゆりっく(本当の名前)」と書かれていることに気づきました。それを見た祖母が教えてくれたのですが、私には私が生まれる直前に腎臓病で亡くなった祖父がいて、父と母と相談した上で祖父が名前をつけてくれたと。その上に飾っている写真が祖父の写真だよ。と教えてくれました。その写真を見ると、3回目の金縛りにあった時に見たおじいさんと同じ顔をしており、背丈も祖母から聞いたところ150センチ程度だとのことです。
私を助けてくれたのではないかととても感謝しています。
後日談:
- 後日祖母に少し大きくなってから、金縛りの話をしたところ、「おじいちゃんは昔からすごくちょっかいを出すのが好きで、結婚する前からとても笑わせてもらった」と。また、私が物心つく前から岩手に帰ると夜中の4時になると走り回る音が聞こえるんだと話してくれました。4時は祖父がいつも仕事だった田んぼを見に行く時間帯で、それにもぴったり合うんだと。 今ではたまに岩手に1人で遊びに行きますが、未だに夜中になると走り回る音が聞こえます。
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- とても怖かったです!長澤 絢音