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音楽室②(明かりもついてないなか綺麗なピアノの音)

音楽室には、たまに音楽クラブの子たちが練習に来るが、それなら廊下を歩く複数人の声とか聞いているはずである。
音楽室からは、何の前触れもなくピアノを弾く音が聞こえたのだ。
曲名は分からないが、発表会で演奏しそうなクラシックっぽい曲で、しかも結構上手だった。
俺は怖くなったが、一方で誰が弾いているのか気になった。
ピアノの音はずっと響いていて、音がリアルなので、幽霊とか幻覚とかにはいくらなんでもみえなかった。
じゃあ、誰なんだろう?
違う学年の子だったとしても、こんな素敵な曲を弾く子がどんな子か気になった。
俺は図工室を出て、おそるおそる音楽室に近づいた。ピアノの音はずっと聞こえていた。
そして音楽室の扉を開けると、そこは薄暗いのに明かりもついてなかった。ピアノの音は、ずっと聞こえている。
俺はグランドピアノの方を見ると・・
思わず叫んでしまった。
薄暗いなか白いワンピースを着た白い肌、黒い髪の女の子がピアノを弾いていたのだ。
女の子は俺の声を聞いたからかピアノを止めて、俺の方を見て微笑んだ。
何だ、普通の女の子か。びっくりしたな!
女の子は
「どうしたの?そんな顔して。」
優しく語りかけた。
俺は女の子の方に近づきながら
「どうしてこんな暗い中、電気もつけずに?」
俺はそう言いながら電気をつけると、女の子も立ち上がって俺の方を見た。
「だって、その方が音に集中できるでしょ?」
俺の方を見る丸い綺麗な目。
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