本当にあった怖い話

怖い話の投稿サイト。自由に投稿やコメントができます。

見えないのに見える。
長編

見えないのに見える。

スヌーピ 2015年8月15日
怖い 1,040
怖くない 625
chat_bubble 11
53,563 views
約12年前にさかのぼります。 当時、主人と子供2人( 2歳と0歳)と私は、主人の実家のある長野県へ引越しました。 義母は子供が苦手なようで、ひと悶着あった後貴方達だけで生活してほしいと言われ、実家から車で10分程度離れた所にある新築アパートに再度引越し。 北向きの玄関で、ドアを開けても周辺は真っ暗。廊下があり、両サイドには寝室とした部屋と、お風呂場とトイレ。 突き当たりにダイニングキッチンがあり、左隣にリビング。 この、玄関からダイニングキッチンに伸びる廊下は、先程も言ったとおり本当に真っ暗で、どの窓を開けても陽が入らなかったんです。 そのせいか、玄関先と寝室は、そばにお風呂場があったからか常に湿っぽく、いつも除湿機をかけてないといけませんでした。 手をぬいたら、すぐにカビだらけ… そんなアパートでも、新築ということであまり気にせず生活が始まりました。 主人は仕事へ行き、上の子は幼稚園へ行き。 下の子と私は、のんびり午前中を過ごしお昼を食べ、片やお昼寝 片や片付け。 鼻歌なんぞ歌いながら洗い物をしていた時でした。 流し台右奥の角辺りに、人の頭頂部が見えたんです。 視界にはその角の右側に廊下が入るんですが、その分の視界が埋められるように人の頭。 何度か視線をそっちに合わせてみても、頭はない。 視線を逸らすとみえる。 実際に直視したわけじゃないのに、自分の脳にはおかっぱ頭の10歳くらいの女の子が浮かび上がるんです。 見たわけじゃないのに。 何だかかわいそうな衝動にかられて、怖がることもせず普通に洗い物を済ませました。 そんな日が何日か続きました。 それまでの間にも、寝てる時に寝室入口に男性が浮いて立ってるのをみたり、除湿機を回しても壁のカビが増えていったりと、不思議なことがいくつかあり。 もしかしたら、私も疲れていたのかもしれません。 ある日の昼下がり。 いつものように洗い物をしていると、またあのおかっぱ頭の女の子が見える。怖がらず続けてると、廊下のほうから、 ドロドロドロドロドロドロ と聞こえてきました。 泥を表す時に出す効果音のような。 そっと廊下に目をやっても、普通。 いつもどおり暗い。 昼寝でもしようかと目を逸らそうとしたその時。 廊下が歪み始めたんです。 いや、自分の目には普通の廊下なのに、脳にはどんどん歪んでドロドロの道が浮かぶんです。 何と言ったらいいか。 目の裏の

この怖い話はどうでしたか?

f X LINE

chat_bubble コメント(11件)

コメントはまだありません。

0/500

お客様の端末情報

IP:::ffff:172.30.2.89

端末:Mozilla/5.0 AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko; compatible; ClaudeBot/1.0; +claudebot@anthropic.com)

※ 不適切な投稿の抑止・対応のために記録される場合があります。

label 話題のタグ

search

数分で鳥肌が立つ恐怖録

読み込み中...

心のどこかに残る長めの恐怖談

読み込み中...

迷い込む長編異界録

読み込み中...
chat_bubble 11