
長編
1話:おいで?
匿名 2日前
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し変な夢を見るようになったんだ。
怖い化け物が追っかけて来て、捕まりそうになる夢。
不思議なことにね、伯母さんちに泊まる時にはこの夢見なかったの。
ママに相談してみたら、すごく驚かれた。
ママもここのとこずっと、同じ夢見てたから。
次の休みの日に霊媒師さんの所に連れてかれた。
ママはいつにない真剣な表情で霊媒師さんの話を聞いて、それで吃驚してた。
ママに、『何を話してたのか』って聞いても、何も答えてくれなかった。
ただ、あたしの顔を見て少し悲しそうにするだけだった。
霊媒師さんの所に行ってから、……うーん、多分3日くらい経った夜。
あたしは喉が渇いて仕方なかったから、洗面所で水汲んで飲もうとした。
そこであたしは凍りついたよ。
だって、あたしの後ろには
伯母さんがいたんだから。
「何で?どうして?」
って、ちょっとパニクって質問攻めにしたんだけど、伯母さんは何も答えずにずっと「おいで」って言ってた。
「おいで」
「おいで」
「おいで」
「おいで」
「おいで」
「おいで」
「おいで」
「おいで」
「おいで…」
あたしは怖くなって、伯母さんに水をぶっかけた後、部屋に鍵をかけてベッドに潜り込んだ。
「おいで」
「おいで」
「おいで」
「おいで」
「おいで」
「おいで」
「おいで」
「おいで」
「おいで」
「おいで」
「おいで」
「おいで」
「おいで」
「おいで」
「おいで」
伯母さんは、あたしの部屋のドアをノックし続けて、その間ずっと「おいで」って言ってたんだ。
声の調子が、どう聞いても普通じゃなかった。
あたしは震えて耳を押さえながら、布団の中で蹲ってた。
その内、朝になってたみたい。
ママに夜の事を言ったら、『流石にないでしょ、合鍵渡してないし』って言ってたんだけど、その後どこかに電話してた。
多分伯母さんちだったと思う。
……これで終わりか、って?
違う違う。
まだ続きがあるの。
あれから随分経ってからさ、ママに
『そう言えば、どうして伯母さんと会わせてくれなくなったの?』
って聞いてみたんだ。
そしたらねママ、何て言ってたと思う?
『仕方がないじゃない。だってあの人、私を殺してあんたを自分の子供にしようとしてたのよ』
だって。
これは多分憶測だけど、伯母さんはあたしとママを呪ってたんじゃないかな。
ママが悪夢を見て眠れなくなれば注意力散漫にな
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