
長編
1話:おいで?
匿名 3日前
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こんばんは。
式部丞と申します。
今日は私の友人が実際に体験したお話をしようかと思います。
誤字脱字や文章に変な箇所がございましたら、コメント欄にてお知らせください。
それでは。
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これから話すのはねぇ、あたしが実際に体験した出来事なんだ。
本当だよ。
話す度に嘘だ法螺だって言われるんだけどさ…
でも、本当に起こった事なの。
ママが迎えに来るまで話してていい?
ありがと!
じゃ、話すね…
…うーん。
あたしんち、パパとママが離婚して、ママが1人であたしを育ててるんだ。
だから、どう頑張ってもあたしは家で1人で留守番してなきゃいけなくなるのね。
でもママは、『1人で留守番なんかしてて、不審者でも入って来たら大変!』って、近所に住んでる伯母さんとこに預けたの。
伯母さんは所謂社長夫人ってやつで、金銭的にも時間的にも余裕があるのよ。
んで、『そんなに大変ならA(話してくれた友人の名前)を預かろうか?』って、自分から進んであたしを預かってくれたのね。
あたしは学校が終わると伯母さんの家に行って、宿題やっておやつ食べてお夕飯食べて、ママが迎えに来てくれたら帰る…みたいな生活してたの。
最初はママから離れて淋しかったけど、でも伯母さんちってお金持ちだから次第にあたしも馴染んでったのよ。
伯母さん達もあたしの事、本当の子供みたいに可愛がってくれてたし。
伯母さんの所、子供がいなかったから、さ。
今伯母さんち行ってんの?…って…今は行ってないよ。
それに伯母さんにも遭ってない。
何でかって?
…伯母さん、子供が出来ない身体だったんだ。
不妊治療とか色々やって頑張って…
だから、うちのママが羨ましかったんだと思う。
そうでなきゃ、あんな事しないよ。
伯母さんちに寄るようになって、暫く経ったある日。
ママが何か疲れた…ってか、窶れた様子で椅子に座ってた。
それ自体はいつもの事なんだけど、何か…いつもと様子が違ったの。
何かに怯えてる…みたいな。
その頃からかな、ママは何とか頑張ってあたしとの時間を作ってくれるようになった。
あの時はあたし、まだ小さかったから『ママと一緒にいられる』ってすごく嬉しかった。
そりゃそうだよ。いくら伯母さんちが快適だからって、やっぱり1番好きなのは自分の親で、自分の家だもの。
でもね…
ママと一緒にいられるようになってから、あた
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