
長編
雷冥白其
匿名 42分前
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女性が少女と向かい合っていた。
「カッカッカッカッ」
急にまたあの音が大きく鳴り出す。
少女が白髪の女性に飛びかかる。
すると白髪の女性の前が白く光ると轟音が鳴り出し私の意識はそこで途絶えた。
目が覚めると病院の個室だった。
母がそこで眠っておりやがて目を覚まし抱きしめられた。
どうして病院にいるのかわからないがところどころ切り傷があり検査入院となったらしい。
家にどうやって帰ったか記憶にないが母がテレビを観ていると夜中にインターホンが鳴り画面越しに私がぼろぼろの格好をして驚き開けると私がそのまま倒れ込んだらしい。
警察の方にもいろいろ聞かれてどうして夜に出かけたのかとか答えた。
母にもこっぴどく叱られた。
数日後、学校に行くとみんな心配してくれていた。
どうやらあゆみとなおこも入院しているようでしばらくしたら退院らしい。
Sちゃん、Rちゃん、Mちゃん、N君、G君、F君の六人はあの日の翌日に遺体で発見された。
みんな怯えてあの四本木の噂はしなくなった。
あの夜、廃神社で見たものは私だけしか知らないようだ。
あの白い雷も轟音も誰も聞いてないようだった。
きっとあの白髪の女性は神様なんだろうと思った。
学校が終わった私は駄菓子屋さんでお小遣いをはたきお菓子をいっぱい買ってあの山内の神社に入った。
お賽銭箱にお小遣いをいくらか入れて二礼二拍手一礼した。
その後、本殿の方に行き扉の前に駄菓子屋さんで買ったお菓子が入った袋を置いてお辞儀をした。
「ありがとうございました。」
神社を出る前に境内の名残の出口前で私はそう伝え神社を出た。
心なしか空気が綺麗に感じた。
これが小学校5年生の時に起きた不思議な話。
またいつか語れることがあれば語りたいと思います。
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