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短編

不可思議な奇死

匿名 3日前
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わたしは東京で訪問介護の仕事をしており、当然高齢者の方に接する機会が多いです。 高齢者が相手なので「死」というものにもかなり近いです。 この話は高齢で持病を持つ女性と、障害を持つ息子の「死」に関する話です。 その女性は名前をTさんといい、東北の出身のおしゃべりが大好きな方でした。 子供が大好きでスタッフの子供たちの名前をすべて憶える程だったのが印象的でした。 Tさんは私が担当してから5年程は大きく体調を崩す事もなく過ごしていました。 障害を持つ息子さんも、Tさんの介護を一生懸命やっており、スタッフと大好きな野球の話しなどを楽しくしておりました。 5年を過ぎた頃からTさんが脳腫瘍と認知症を患ってしまい、介護の負担も増えていってしまいました。 Tさんは自分がなぜこのような状態になってしまったのかよく理解できておらず、私たちに 「 わたしはどこか悪いの?なんか嫌だな」 としきりに訴えるようになりました。 それと並行して、息子の介護負担も増え息子さんにも身体の異変が出るようになってしまいました。 ストレスからなのか、足をかきむしり血だらけになったりTさんを罵倒したりしていたのをよく覚えています。 Tさんは食欲も無くなり、衰弱していってしまい、とうとう亡くなってしまいました。 そしてお葬式の当日にケアマネージャーから衝撃の電話がきました。 「息子さんが亡くなった」 わたしは「え?Tさんじゃなくてですか?」 息子さんはお葬式の当日朝、朝食を食べかけのまま静かに息を引き取ったそうです。 死因などは不明でしたが、ケアマネージャーが 「Tさんが寂しくて、息子も連れていってしまったのかもね」 と言っていたのは今でも忘れられません。 更に不思議な事がありました。 Tさんと息子さんはそのまま亡くなった当日同時にお葬式をやることになり、ケアマネージャーが 「お別れだから2人の顔写真撮ってきたよ」 といって、わたしに見せてくれました。 わたしはそれを見て絶句していまいました‥‥ 2人は全く大きく口を開けて、何かを叫ぶような表情をし、同じ方向を向き、同じ表情で亡くなっていました。 わたしはこれに何の意味があるかはわかりませんが、なんとも不可思議だと思いました。 わたしはただただ2人のご冥福を祈るしかありませんでした。

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