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霊とのコミュ!
長編

霊とのコミュ!

匿名 2016年11月5日
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これは私の彼女(琴ちゃん)と彼女の 友達(奈緒子さん)が体験した話です。 それは琴ちゃんとのデート中の事だった。いつものように彼女と楽しく会話をしている最中、いきなりこんな話題を放り込まれた。 琴: ねぇねぇ聞いてくれる〜 私さん! 奈緒子にストーカーをしていた霊がいるんだけど その霊と… 昨日の夜…。 お話しをする事に成功しましたー‼︎ おめでとぉ〜! コングラチュレーショーーーン‼︎ と言われました(汗) 私: ちょ、ちょっと…… 琴ちゃん 意味不明で理解出来ないんだけど。。 いきなり過ぎての前置きなし…。 私は事の成り行きを彼女に問います。 琴ちゃんは、それがね〜っ!と言いながら、私にくっつくとギュッと腕を組みながら言います。 彼女の友達の奈緒子さんは霊に憑かれやすい体質だそうで、1週間程前から霊に憑かれて困っていたというのです。 その霊は毎夜、眠っている奈緒子さんを馬乗りになり首を締め付けてくるという話でした。 琴ちゃんはそんな話をアッケラカンと言います。(以前、私と2人で居る時に霊を見た事があり、その時からミエル系女子になったのだと。) 私: いやいや〜 それってかなり怖いですよねぇ? 琴: ………。 ……。 ……。 琴: でねぇ〜! 私: 無視かぁーーーーーーーいぃ‼︎ 続けて琴ちゃんは昨晩の出来事を語りだします。奈緒子さんを自宅マンションに呼んだ琴ちゃんは奈緒子さんに取り憑いている霊を剥がしに掛かったのだそうです。 私は琴ちゃんに除霊? よくテレビで見かけるスピリチュアルカウンセラー的な?と聞いたところ 琴ちゃんは 、そう!なんとなく! イケるかもって!!と言われてしまいました。(自分の直感で動けるのが琴ちゃんの良いところであり、怖いところでもあるんだよなぁ…。) 琴ちゃんの自宅マンションに着いた奈緒子さんを、ひと目見た琴ちゃんは、 眼が黄色に光っている。 近づくと吐き気をもよおした。 と言っていました。 (正確には別の誰かの顔がダブって見えるのだとか。) リビングに招き入れ、奈緒子さんを座らせると、琴ちゃんはアメジストの原石を彼女に持たせたそうです。 琴ちゃん曰く、アメジストの原石を持たせた理由は、奈緒子さんに取り憑いている霊が彼女の中に入り込んでしまっている様子で、かなり危険な状況だったと言います。 そしてアメジストの原石には浄化をする力が強く、奈緒子さんに何らかの変化があるのでは?と思い持たせたのだと言いました。 この時、内心は凄く怖かったと琴ちゃんは言っていましたが、恐怖で心が押し潰させそうになりながらも奈緒子さんを見守り続けます。 アメジストの原石を持った奈緒子さんは、顔色が段々と土色に変わっていき、次第に体が揺れ始めます。 その揺れが次第に激しさを増してくると、奈緒子さんはヤバい! 頭がイタイ! 私、吐きそう…。 そしてアメジストを投げつけて 『壊してしまいたい!』 と言う気持に陥るのだと言います。 そんな彼女を見るや否や、琴ちゃんはアメジストの原石を速回収したのだとか。 (アメジストの原石はすごく高価な物) 恐怖心よりも、壊される事の方が怖かった訳ね…。 そこで、琴ちゃんはアメジストの代わりにと、エナジーカード(シード オブ ライフ)を奈緒子さんに持たせたそうです。※このカードも何らかの効果がある様ですが忘れました。 そして、その直後です。 奈緒子さんにまた別の変化が起こります! 奈緒子: 霊の声が聞こえる… 琴ちゃんは恐る恐る、その霊が何を伝えたいのかを奈緒子さんに聞きました。 奈緒子さんは言います。 霊が自分の理性を取り戻せた…。 と言うのです。 そして、その理性を取り戻した霊に、間髪入れず琴ちゃんは、 奈緒子に謝れえええーーーー!!! と霊に対して言い放ったそうです。 徐々に顔色も元に戻りだした奈緒子さんが琴、すみません…… だって…。 琴: えっ?謝れ 謝れ 謝れーー! 奈緒子: 本当にすみません… だって。。 二人はここで初めて 霊と会話が出来るのでは⁇ と思ったと言っていました。 霊とコミュニケーションが取れるという事実が、それまで感じていた恐怖を興味に変えたと言います。 そこで彼女たちはその霊に、まず名前と性別を聞いてみました。 霊は自分の名を思い出せない…との事。 性別は男性でした。 二人は、その霊をサクヤと名付けます。(二人共が何故かそう感じたのだそうです。) そして以下は二人が実際にサクヤに聞いた内容です。 ⑴「生前の年齢は?」 13歳 ⑵「今、何か食べた物はある?」 甘いモノ……砂糖菓子を食べたい。食べたいと言うので近くのドラッグストアに三人?で行ったようです。 ⑶「霊になり今までにしてきた事は?」 何人もの人を取り憑き… 取り憑いて…。それ以上は聞かない様にしたのだとか。 ⑷「亡くなった年代は?」 1945年… ⑸「どの様にして亡くなったのか?」 わからない… ⑹「自分以外に霊って見えるの?」 見た事がない…。また人も急に現れて見えるのだとか。だから逆にサクヤもびっくりしてたのだと。 その後の三人?はというと、ドラッグストアからの帰り際、奈緒子さんが砂糖菓子の袋を開けパクパクと口いっぱい、いっぱいに頬張って美味しそうに食べていたと琴ちゃんは言っていました。(それを見て、なぜか涙が溢れてきたとも…。) 砂糖菓子を食べている奈緒子さんと琴ちゃん二人にサクヤは「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい……。」と言って消えていったと言います。 話を聞き終わり私は、サクヤがもし理性を取り戻せていなかったらと思うとゾッとすると共に、二人が本当に無事で良かったと心から安堵し…… 少し、涙ぐんでしまいました。 それを見て、琴ちゃんは、 私の事は店長が守ってよネっ‼︎と言われ、私は涙を拭い(はい!)とだけ答え、組んでいた腕をギュッと握り返していました。※店長とは私のあだ名です。 以上が琴ちゃんと奈緒子さんの間で起こった出来事だそうです。 その後、理性を取り戻した霊、サクヤはどうなったのか…。天国なのか?地獄なのか? 又はまだこの世に未練があり彷徨っているのかは分かりませんが、琴ちゃんの〝剥がした…〟と言っていたのが私は少し気掛かりです。

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