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中編

私だけじゃない

あちゃん 3日前
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当てで来るお客様も多く、指名でなくても常連客さん達、顔見知りに会う。 その日も、地方では聞き慣れない関西弁のよく来店する30代の顔見知りの常連さんに着いた。いつも「おぉ、相変わらずやな、元気しとんのかい!?」って、とにかくいつも明るくニコニコ聞いてくる常連さん。その常連さんが、その日は違った。余所余所しくて、目線が下で目が泳いでる。私と目を合わせようとしないで、斜め下横を向いてる‥。 直感でわかった。この人、見える人なんだと。 思わず、「もしかして見える人??」って、私も昨日の事があったから、遠慮がちながらすがりつくように聞いたら、「うん‥‥‥‥実は‥‥。」って。「さっきから君の後ろで男の影がウロウロしとんねん‥。」って、斜め下を向きながら申し訳無さそうに言った。 鳥肌がたった。やはり夢じゃなかったんだ。今まで、見てきたモノは夢じゃなくて‥‥‥。 フリーズしてたら少しして、関西弁の常連客が「あっ、もう居なくなったで!もう安心しや、大丈夫だと思うわ!」って、いつもの様に明るく話しかけてくれた。 それからは何もなかった。何日経っても。 あれから数日後、母親に家の前の道路で誰か亡くなったかって花の事を聞いたら、通勤途中のサラリーマンが自転車で車に跳ねられて亡くなったと、遺族が供えたお花でした。 遡って新聞を読んだら○○○○さん(42)が、車に跳ねられて死亡って記事があった。 きっとあの日のサラリーマンだ。 突然で受け入れられなくて、嘆きもがき、どうして良いか分からずに私に憑いて来たんだと思う。 それにしても、私だけじゃなかったんだ。 見える人。

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