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長編

オラガンさん

しずく 3日前
怖い 715
怖くない 602
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えた体をあれこれ動かし、せまい通風孔からやっとの事で這い出た。 と、後ろに人の気配を感じ振り向くと、今自分が這い出たばかりの通風孔から白目で俺を睨む顔が見えた。足の主は俺達が軒下に居る事に気付き、違う通風孔から俺達を追って這ってきたのだった。 白目の主はちょん髷を解いた侍だった(のように見えた)。 口は開け放しこちらを睨む白目からは幾筋にも血を流していた。 その目に睨みつけられた俺は体がすくみ、身動きできずにいると、白目の侍は頭と手をにゅうっと出し出てこようとした。 途端、「早く!」と従兄弟が叫び、俺の手を掴んで、文字通り脱兎のごとく駆け出した。 暫く「ズっズっ」とびっこを引く音をを後ろに聞きながら、鬱蒼とした薄暗い山道を足の速い従兄弟に手を引かれながら駆け下りた。 途中1度大きく転んで、従兄弟はアゴ、俺はひざから出血したのを覚えてる。従兄弟はもう一方の手に掴んでたエロ本をぶちまけたが何冊かだけ持ち直しまた俺の手を掴んで駆け出した。 ほうほうの体で山を降り、爺ちゃんちまで逃げ帰ると、従兄弟は縁側から大声で居間で相撲を見ていた爺ちゃんを呼んだ。 事情を聞いた爺ちゃんは途中で大体察したのか、「おい婆ちゃん、酒と塩を持ってこい。こいつがオラガン?さんに見付かったぞ」 と婆ちゃんに向かって叫んだ。 台所で料理をしてた婆ちゃんは慌てて一升瓶と塩の入った甕を持ってきた。そして爺ちゃんは従兄弟にバリカンを家からとって来るように伝えると、俺に服を脱ぐように言った。 言われた通りすっぽんぽんになった俺は裸のまま従兄弟が持って来たバリカンでボウズにされた。そして日本酒を口に含むとぷはぁーっと俺の顔に吐きかけ手ぬぐいでごしごしとぬぐった。 そして水を汲んできて頭からかぶせるとごしごしと婆ちゃんに全身拭かれて、塩を全身にぱっぱとふられた。 婆ちゃんは俺の着ていた服と髪の毛を、従兄弟が持ち帰ったエロ本と一緒に焼却炉で燃やすと家の中に入ってった。 「よし、これでよか。母ちゃんは○子(妹)を連れて福岡(市)まで出ていっちょるからお前は今日はもう寝れ」といわれた。 怖いと言うよりも、大変な事をしてしまった?とか母ちゃんに怒られるのかな?と頭の中がグルグルしてた俺は言われるがままに婆ちゃんの敷いた布団に入って寝た。 よく朝早く起こされると予定を切上げ母ちゃんは俺と妹を連れて横浜の家に帰った。俺は神社での出来事をいつ聞かれるかとビクビクしてた。

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  • 追いかけられてるのにエロ本持ち帰るとか、よっぽどお気に入りあったんですね(^ω^)
    ( ´_ゝ`)
  • ヤバイ!
    ブルー
  • ん? 内容がまったく無い。。。
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