
長編
羊羮が大好きな曾祖母
けいすけ 3日前
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何時も見守っているから、貴女は安心して笑っていなさい。」
「小さな飴っこをポッケから出しておいていた娘っこが親から貰った小遣いから買ったお菓子を買っておいていき、今は自分の力で稼いで色々理不尽な輩に負けずに頑張った証の給金で美味いものを供えてくれる…幸せだな。有り難うな。」
「可愛い寝顔ね。何時も頑張って偉いぞ。栞に酷いことをする人や悪態をつく人や理不尽な事をする人はバアちゃん達が許さないから安心しなさい。お家のお仏壇のお祖父ちゃん喜んでいるよ。毎朝お線香あげるのは栞だけだって。おちびさんを大事に持ち歩いているのも嬉しいみたいよ。ばあちゃん達の思いもいれたから御守りになるよ。」
そんな声を聞き、目を開けると金縛りになっていました。
しかし、恐怖感は無くて部屋中にキラキラした綺麗な優しい光のモヤモヤが漂っていました。
不思議と安心してしまい、寝てしまいました。
「栞ちゃん、これ6個入りなのね。一つ余るのね。」
…一つ余る羊羮にテンションをあげる母方曾祖母が可愛かった。
無邪気な子供のように喜んでいる曾祖母の可愛さに悶える曾孫。
でも…。
「…本当は曾祖母ちゃん達とお菓子食べたかった。曾祖母ちゃん達の事もお祖父ちゃんお祖母ちゃんって呼びたかった。会えなくても大好きだよ。私が今お給料稼げるのだって辛い時期を周りの人達が支えてくれたからだよ。私は、パワハラとか性犯罪にあった時に自分の命を絶っていたよ。でも…負けなかったのはばあちゃん達のお陰だよ。今私の周りにいる人達の所に…じいちゃんやばあちゃんの孫に産まれてこれて幸せだよ。だから…何時も有り難う。今笑えるのはばあちゃんやじいちゃん達が護ってくれているからでもあるんだよ。」
…ずっと私が言いたかった言葉。
生きている人達には言えたけど、今は上の世界の人達には言えないから。
でも…夢か現実かわからないけど言えた。
「…私もお小遣いをあげることは出来ないけど、栞ちゃんの趣味で楽しんでいるお遊びを通じてならお小遣いを渡せるから。お嫁にいくのに困らないようにするから任せなさい。だけど、貯金を頑張ろうとして偉いね。楽しくコツコツ貯めなさい。」
そう言われて頭を撫でられた所で目が覚めた。
部屋の中が綺麗な優しい光が漂う空間になっていた。
その直後から金運が良くなって臨時収入が入ります。
お小遣いの範囲内で楽しんでいるたまに行くギャンブルで勝っています。
…不思議な事に村田の祖母宅
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- イイハナシダナー( ノД`)… ご先祖さまに報恩感謝を忘れないひとは強いよね。夢幻