
それは、私たちの高校の文化祭の準備中に起こった出来事だった。
友人たちと一緒に、すっかり使われなくなった古い校舎に向かっていた。必要な楽器を探すため、みんなで廃校の中を探索していた。
しばらくすると、突然、
「ゴンッ!」
という鈍い音が、廊下の奥から響いてきた。何かが落ちたのか、誰かがいるのか、真っ暗な廊下の先を見つめると、不気味な静けさが襲ってきた。
私たちは恐怖で声も出せず、急いでその場を離れた。「何だったの?」と話しながら、心臓がバクバクしていた。
その日の文化祭は無事に終わり、みんなでその話をすると、すぐに「気のせいだろう」という結論に落ち着いた。
数日後、私は放課後、友人の一人と再び廃校に行くことにした。話題はあの時の音のことになり、ちょうど通りかかった古くからの教師がその場に加わった。
「あの音、実は気になる話があるんだ。」彼は、穏やかな声で言った。
私は驚き、彼の話に耳を傾けた。彼は続けた。「この学校が建つ前、ここは戦時中の避難所だったんだ。多くの人々がここで助けを求め、何人かはそのまま亡くなったという話を聞いたことがある。」
私はその言葉に背筋が凍りついた。教師はさらに言った。「時々、彼らの声が聞こえるって噂もあるんだ。助けを求める声が、廃校のどこかで響いているのかもしれない。」
その後、私たちはその教師が言ったことを元に、職員室で調べ物をした。すると、実際にこの場所で多くの人々が亡くなった記録が残っていることがわかった。私たちが聞いた音は、もしかしたら彼らの声だったのかもしれない。
その日、私は教師に謝り、彼の話が本当だったことを伝えた。「そうだろう?この場所には、まだ帰れない人々の思いが詰まっているんだ。」
その言葉は、私に深い印象を残した。恐怖と同時に、歴史の重みを感じさせる出来事だった。廃校の中に響く音は、今でも私の心に残り続けている。
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