ねえねえ、寛太あのはなし知ってるか？ 語りかけてきたのは友人の嘉納。 あのはなしってなに？ 知らないの！有名だよ。アオイさん。 なにそれ、アオイさんって誰だよ。 アオイさんはね、学校の小さなお社のところにいて近づくとねナニかが起こるみたい。 へ～嘘っぽいな。 嘘じゃないよ、僕も一瞬見えたんだ。でね、このはなしを聞くとアオイさんが見えるようになるんだって。アオイさんはね、昔この学校の生徒だったけど、よくお社に行っては手を合わせていたらしい。で手を合わせているのが変な奴と思ったのか、ある男の子がクラスの集団でアオイさんを虐めていたらしい。で先生は止めないで知らん顔をしていたらしい。であのお社にはアオイさんが出ては、ナニかを起こしてるんだって。僕は信じてないけどね。 へ～それがどうした。 寛太、今日見に行かない？ は？僕と嘉納で？ うん。 ん～まあ良いよ ありがとう！でもあそこ立ち入り禁止だよね。 そうだな。 入ろう！ お前そこまでして入りたいのか？ だってアオイさんとかいるわけないし。 知らない。いるかもよ 寛太は変わり者だね。 だって見えるから。 僕信じてないから。 まあ良いよ。見れば信じるよ。 錯覚錯覚。 放課後 よし、放課後だ！寛太！ おー嘉納。 行くぞ！ ああ ｻﾞｸｻﾞｸｻﾞｸｻﾞｸ。 砂利の音うるさいな。 まあしょうがないよ。 先生にばれたら終わりだよ。 そうだな。 アオイさんんんんがいる。本当にいたんだ。 だろ、帰ろう嘉納。 嘉納は洗脳されたようにアオイさんに近づいた。 まずい。 さあ、こっちに来るのよ早く早く早く走りなさい！ アオイさんが喋る。 くそ、こう言うときは､､､｡ どうすれば。 この学校憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い！！！！！！ ああ、命が消えたような感覚で死んだかと思った。 おーい、お前らそこに入るな！！！！！！ 加島先生！！！！！！ 内心ホッとした。その時。 加島！！！！！！あのときはよくもよくもよくもよくもよくも！！！！！！！！！ 　 青井！お前は死んだはずじゃ 憎い憎い憎い！加島！！！！！！ 何かが起こった。 先生は倒れ、アオイさんは消えた。 アオイさんは青井さんだった。 そんなことよりも知らん顔をしたのは加島先生とは．．．。 加島先生！！！！！！大丈夫？ それより、嘉納も倒れている。 くそ！どうしたの？ あ、皆川先生！加島先生が．．．。 救急車！！！！！！ ﾋﾟｰﾎﾟｰﾋﾟｰﾎﾟｰ どうやら、加島さんは軽い怪我です。 嘉納くんも軽い怪我です。 良かった。 アオイさんは復讐がしたかっただけなのかもしれない。 そしてお社の近くの石は赤く染まる。 赤い石は雨が降ると取れる。 また、知らないうちに赤く染まる。 いつか、アオイさんが本当に消えるときはあるのだろうか？ また僕らみたいに悪ふざけで入る人がいないことを願うばかりだ。