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変な家
中編

変な家

匿名 2016年8月21日
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この話は、私が約25年前に住んで居た家の話です。 その家は引っ越した日から何か違和感を感じる家で、何か寒気がする家でした。 親が離婚し、父親と兄の3人住まいなら大して気にしないで良いだろうと、新生活が始まりました。 次第に溜まり場になり、毎日がやかましい日々に、最初の違和感は忘れていたある日。 珍しく私が1人きりで寝ようとした夜、部屋の中央にある照明の隣にモヤが。 しばらく見ていると、モヤが纏まり人の顔に… 明らかにオジサンの顔になったソレは、次第に寝てる私に下りてきていました。 目の前にきた時にマズイ!と思った私は目を閉じた後、次に目を開けると、もう朝でした。 その日から不思議な事が頻発する様になります。 まず、ピアノを習っていたので家に鍵付きのピアノがあったんですが、鍵をかけても夜中に鳴り出す。 玄関のチャイムが不自然に鳴り出す。 夜中に階段を誰かが上がってくる。(階段は13段) 二階に置いてあるヘルメットが床をすり抜け、そのまま一階に落ちて揺れている。 押入れの中に誰もいないのに、内側からドン!と叩く。 近所に赤ちゃん居ないのに、同じ時間に泣き叫ぶ声が聞こえてくる。(居ない事は一件一件調べた) 等が起こりました。 此れは霊感ある無い関係無く、数人の友人が一緒に実際に体験しました。 そして極めつけは、そんな家なのに怪談話を真夏にした時の事。 一切の窓や風が無い状況なのにロウソクの火が突然消え、階段を上ってくる音が… 4段目がバキッってなる中古物件だったので、10数人の人間が皆その音を聞きました。 そして最後まで登りきった時に、私は扉のすぐ近くに居たので確認の為に扉を開けました。 少し開けた時、真夏なのに息が白くなり、扉の外に白い人の足が… 透けてはいますが、間違い無く女性の足が其処にはありました。 隣に居た友人が急いで扉を閉めると、部屋に居る数名が青い顔に… 「どうする!」 「入口にいられたらどうにも出来ないだろ!」 「誰だよアレ!」 と完全にパニック… 意を決して皆で外に出る事に。 私が扉を開け、一斉に階段を皆が駆け下りるという事になり、決行! 最後に残った私は、しゃがみながらおかしな事に気付きました。 あの足の主が居ない? 私を残した最後の1人が下りている最中に、私はふと天井に目を向けると… 天井にぶら下がる女性が… ついジーッと見ている私の方を、ゆっくりと向く女性… 私は身体が動かず、目が合った状況に… 心の中で、「ヤバいヤバいヤバい!」と思っていたら、先に下りた友人が、 「そいつ見るな! 下りて来い!」 と叫んでくれて我に返り、急いで下りました。 その夜は結局家に誰も入れず、外で朝まで時間を過ごしましたが、その後も毎日のように何かしら不思議な事が起こり、父親も其れには気づいていた様で、結局売る事になりました。 最近近くを通る事があったので、「まだあるかな?」と思いその場所に行くと、まだありました… もう大丈夫なのだろうか…

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