
大学生で就活していたとき。
とある企業で指定された面接室に行った。
面接室は端っこのオフィスから離れた場所にある部屋で、何でこんな場所で?と思ったが、他の応募者との兼ね合いでここになったのかなと思った。
面接室に入ると、そこには70過ぎくらいの高齢男性の面接官1人だった。
面接ではじめは志望動機や自己紹介などをしたあと、そのあとは高齢男性が企業の理念などを話していた。
そこから先は質問などがあまりなく、面接というよりは講話のような感じだった。
高齢男性から働く生きがいなどの人生観のような話もあり、いい話だなぁって思っていた。
そのあとも終始和やかに面接が終わった。
俺は高齢男性の面接官に丁寧に礼を言い会社を後にした。
・・・
だが、数日後の送られてきた面接の結果は「不採用」だった。
あれだけいい感じだったのに・・と思いながらもこういうこともあるのが就活だと諦めていた。
後日、その企業から再度連絡がきた。
話を聞いてみると、面接の日に俺が会社の待合室に来たのは見たが、そのあとどこへともなくいなくなってしまった。勝手に帰ったと判断し「不採用」としたが、それでも不可解なところがあり確認のために電話したそうだ。
俺は離れた部屋の高齢男性に面接をしてもらったことを話すと、電話の相手はずっと黙っていた。
そのあと、電話先は上司のような人に代わり先程の内容を再度確認すると、「まさか・・」というような反応だった。
まずその企業では、社員が応募者を面接室まで案内するため「○○室に来てください」などと紙面で案内することはなく、まして俺が受けたような4階の普段使っていないフロアで面接をするなどあり得ないそうだ。
そしてその面接官らしき人は、今は亡き創業者ではないかと。
俺はその話を聞いて不思議に思いながらも妙に納得した。
その企業は後日、再度面接をすることになった。
後日談:
後日談はまだありません。
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