
長編
救い神(巣食い神)
匿名 4日前
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次の日、○○は学校には来てなかった。
先生 曰わく、○○は風邪か何か引いたのではないかとの情報だった。
巣食い神の効果か?
○○が居なくて安心していた僕は、今日だけは平和な学校生活を満喫できると思っていた。
しかし学園カーストは皮肉なもので、○○が居なくても第2の○○、つまり××や△△が残っているものなのだ。
×「テメェ、○○が今日 居ないからってチョ付いてんじゃねぇぞ」
△「おい、パン買って来いよ。いつも通りお前の金で(笑)」
なんでこうなるんだ。
コイツらも…、
消してやろーか。
…
気付けば、また僕は救いの社に来ていた。
巣「なんだ、○○ってヤツを消そうとしてもお前の周りは敵だらけじゃねーか(笑)」
僕「ここまで来たらイジメられてる僕に非があるのかもな?」
巣「まぁ少なくともあるだろうよ。イジメてるヤツが百パー悪いなんて、俺様は思わねーな」
僕「でも関係ないな。ここまで来たら1人も3人も同じだ」
巣「じゃあどうする?」
僕「消してくれ。××も△△も。僕を害する者は全員…、消す」
巣「わかった、ソイツらを巣食ってやるよ」
次の日、○○だけじゃなく、××と△△も学校に来ていなかった。
先「○○君、××君、△△君は皆 同じ病状らしいです。もしかしたら何かの感染症かもしれないから、皆も気を付けるように」
僕「やった…」
僕は完全に勝ち誇った顔をしていただろう。
この日の学校生活は中学生活 始まって以来の快適な一日となった。
僕「今日は最高だったよ。アイツらがいないってだけで、こんなにも幸せだとはね」
巣「そうか。ソイツぁー良かったな」
僕「ところで、この代償ってなんなんだよ」
巣「ん?まだ気付いてないのか…。まぁ今に分かるさ」
もう代償とやらは払っているのか?
巣「ところで今回はだれも消さないのか?」
僕「今日は――、いいや」
…
次の日、僕はクラスで色々と感じることがあった。
普段からイジメられていたせいか、このクラスは僕に対してどことなく冷たいことに気付いた。
敬遠されていたのだ。
だれも昼飯時は仲間に入れてくれない。
陰で僕のことをバカにしていた男子。
こちらをチラチラ見ながら笑っている女子。
その中にはかつて好きだった娘もいる。
今 考えれば何で誰も助けてくれない、先生さえも。
なんなんだコイツら、このクラス。
後日談:
- 12
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- いい話だったシンジ
- その後どうなった?天才小学生
- こういう話好き匿名
- いい話とか言ってる奴マジかよ?
- 行ってみるといかがだろうか?って兄が言うかいな匿名
- ええ話や!私の怖い話
- いい話〜泣れん
- 良い話だな~♪
- なんというのか、怖いイイ話だね