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長編

救い神(巣食い神)

匿名 4日前
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次の日、欠席していたクラスのほとんどが学校に来ていた。 また次の日には××と△△が登校。 そしてその数日後、奇跡的に回復した○○は学校に来るようになった。 あれから僕のことを心配してくれた兄さんは、僕を誘って一緒に救いの社に連れて行ってくれた。 でもアイツはやっぱり現れなかった。 兄「ここな、」 僕「え?」 兄「昔 虐げられた人達が その無念を、祀っている神様に聞いてもらっていたんだとよ」 僕「あれ?魔除けじゃなかったっけ」 兄「だから心を痛めた人間が通ると、その者の理想とする『もう1人の自分』が現れて力を貸してくれるという伝説があったのさ。まぁ、所詮は言い伝えだけどな」 僕「ふ~ん」 兄「お前がもし、何か人には言えない嫌なことがあったのなら、神様に聞いてもらうのもいいかもしれないと思ってな」 兄さんはなんとも言えない、優しくも悲しい目をしていた。 そりゃそうか…。 学校は違えど、家族は家族。 僕のクラスの異常事態を耳にしてないはずはないんだ。 心から僕を心配してくれてる。 そんな家族を、僕は…。 僕「大丈夫。心配いらないよ」 僕らは帰り道を歩き出した。 僕「Dえもんが帰った時、N太は1人の力でGアンに勝っただろ?」 兄「やっぱりお前、イジメ…」 僕「一つ言っとくけどな、やっぱり一番悪いのはGアンだろ。いや、力を貸すDえもんも悪いな」 兄「はぁ?まぁいいや」 僕「ん?」 僕は後ろを振り返る。 なぜか視線を感じた気がした。 多分、気のせいだろう。 兄「どうした?Dえもんでもいたのか(笑)」 僕「そんなヤツいるはずないだろ。もう行こう」 … 翌日 ○「おい、サンドバック。今日の放課後、体育館裏に殴られに来いよ。なんか無性にムシャクシャしてんだよ」 退院した○○は、今までに増してイジメの度合いが酷くなっていた。 でも後悔はしてない。 僕は、もう二度とあんな力は使わない。 巣食い神。 君は死神なんかじゃない。 疫病神でもない。 僕にとっては、正真正銘の『救い神』だ。 君のおかげで自分の弱さを知った。 心の弱さを知った。 あんなことになるくらいなら、自分で手を掛けた方が百倍ましだ。 約束したろ?これからは君なんかに頼らなくとも、自分自身の手で解決してみせるって。 僕は右手を大きく振りかざし、 思いっっっきり○○の頬をぶん殴った。

後日談:

  • 12

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  • いい話だった
    シンジ
  • その後どうなった?
    天才小学生
  • こういう話好き
    匿名
  • いい話とか言ってる奴マジかよ?
  • 行ってみるといかがだろうか?って兄が言うかいな
    匿名
  • ええ話や!
    私の怖い話
  • いい話〜泣
    れん
  • 良い話だな~♪
  • なんというのか、怖いイイ話だね
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