
前期の12日間の講習が終わると、翌日から間もなく中期の講習が始まる。
中期も前期と同じように学力テストと12日間の講習から成るが、中期は前期よりやや難しい発展的な内容を取り扱う。
前期とは独立した講座なので、前期と両方受講しても、どちらかのみ受講しても良かった。
中期のクラス分けテストでも上位のクラスになれたが、翌日教室の座席表を見るとそこに亜佑美の名前はなかった。
他の席や他のクラスも探してみたが、亜佑美は中期の講習は受講していないようだった。
当時は中学生が携帯などを持つことはほとんどなく、亜佑美の連絡先などは一切知らなかったので、講習で会えないなら、もう亜佑美と会うことは無さそうだった。
俺は残念に思いながらも、夏期講習を頑張ることが本当の目的だと考え勉強に集中することにした。
中期も同じように国数英の講座が9日間続き、10日目は理社の講座が始まった。
理科の授業のはじめ、先生が出欠ととっていた。
俺は何気なく聞いていると
「○○ 亜佑美さん」
と亜佑美の名前が呼ばれ返事が聞こえた。
亜佑美がこの教室に??
俺は教室をキョロキョロすると、教室の前の方に亜佑美がいた。
どうせいる訳ないと思っていたせいか俺は気づいてなかった。
理社の講座は国数英と別のため、理社だけ外したり逆に理社のみ受講することも可能であった。
理社の講座は3日間しかない。
俺自身、夏休み後期の講座は受講しないことになっていたため、亜佑美に近づくならこの3日間が勝負だった。
理科の授業が終わると、俺は亜佑美のところにいった。
亜佑美は友達と話していたが、俺は勇気を振り絞り
「久しぶり!」
と話しかけた。
亜佑美は少し不思議そうにしていたが
「○○くんだよね!久しぶり!」
亜佑美は嬉しそうに言った。
3日間、俺は授業の内容とか、勉強のこととか片っ端から話題を見つけて亜佑美に話しかけた。
当時の中学生はメールとかしないため会話だけが勝負だった。
そして最終日、午前中の授業が終わると俺は亜佑美と友達についていき送っていった。
亜佑美と友達は帰るが、俺は午後の授業があるため親が用意してくれた弁当を食べないといけないが、その時間を削ってでもついていくくらい俺は本気だった。
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