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中編

青いおばけ

匿名 2日前
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 私と夫は同じ病院で働いています。  娘がいるので、お互いの当直を重ねることは無いのですが、どっちかの飲み会と当直が重なった時とかに娘が病院に泊まることは年に数回ありました。さすがに中学生頃からは、同級生の家に泊まらせて頂いてましたが。  娘も今はもう大学生ですが、「私が麻薬パーティとか乱行パーティとかでもすると思ってたの?私を家に1人にしたこと一回もなかったよね」と笑って言っています。  違うのです。職業柄、もしかしたら何かを家に持ち帰ってしまう時があるかもしれないし、その何かが家に留まってる時があるかもしれないと、不安に思うときがあるのです。  娘が保育園の時のことです。なぜかうちに娘の友達がお泊まりするという話になりました。しかも弟も一緒に…。正直、勘弁してよ…と思ったことは今でも覚えています。  お泊まりに来たのは5歳のY君と3歳の弟U君。子どもたちを疲れさせるため、プールでたっぷり遊ばせた帰り、車から降りた途端に家の目の前にある公園へと子どもたちだけで駆け込んだ隙に『お腹いっぱいで眠くなれ作戦』のために急いでキッチンに立ってました。  私の家は玄関からリビング、キッチン、吹き抜けの階段が大きなワンルームの、アルムのおんじの山小屋みたいな作りになっています。  「「「ただいまー‼︎」」」 はいはいおかえりなさい、といそいそと小汚いだろう靴下を脱がせにキッチンから玄関に向かうと、子どもたちは3人とも吹き抜けの階段の上、2階を見て固まっています。私も子どもたちの視線の方を見ました。  「だれ?お姉ちゃん?おばさん?」 誰もいないけど?  「青い人いる。」 …いるっけ?いないと思ったけど。  「…おばけ?」 うちにお化けはいないよ。とりあえずおじゃします、こんにちはって言いなさい。  「おっじゃましっまーーっす!」  瞬間に靴を脱ぎ捨て、おばけって自分たちで言ったにもかかわらず、すごい勢いで階段をバタバタ駆け上がります。子どもはすごい…。  「誰もいない!」  「さっきいたのに!」 お前たちはサツキかメイか? いないでしょ?見間違いだよ〜。  その時、大人は嘘つきだなぁって感じで10秒ほど2階から黙って私をみていた子どもたちの、あの空気が忘れられません。  その後はおばけに拘ることなく、きゃっきゃっと楽しく過ごし「おばけ」がいたらしい2階にある娘の部屋に押し込んで、はいはいおやすみとほっと

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