
中編
心理的瑕疵有り
か 3日前
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友人のKが体験した話。
Kは賃貸を探していた。
大阪府の○○市にある、アパートを借りたいと言っていたので、知り合いのDが不動産屋なのでKに紹介した。
「俺の知り合いのDさんだ。不動産だからDさんに聞きなさい。」と言った。
その時、Kはふ~んと何か考えている様子だった。
「ではここはどうですか?」
「少し高いですね。」
「そうですか...。」
「ここは安いですよ」
「駅から遠いですね。」
Kは文句ばっかり言うのでグダグダだった。
Kはいきなりこう言い出した。
「事故物件で良いですから。」
数秒沈黙したDはうーんと唸ってから、「分かりました...。」と言った。
「駅近で、安い物件です。心理的瑕疵有りですね。」
「お、良いですね!」
「何が起きたんですか?」と目を輝かせて言う。
不謹慎極まりないと思ったが、Dは言った。
「プライバシーの侵害ですから、言えませんね。(本当に侵害かはよく分からない)」
「そうですか」とKは残念そうに言った。
不動産屋によって何が起きたか言う程度は違うらしい。
「ここか~」
「なかなかやん」
「一応言うけど、心理的瑕疵の物件は期間限定で出すから住めるのも凄い確率だぞ。」
「そうなん」
エセ大阪弁を言いながら部屋に入った。
窓の付近は結露していたが冬だししょうがないと思った。
野球中継を観ながら言った。
「エアコンも着いてるね」
「確かに。あの安さでエアコンか~凄い!」
「てか冷房ついてるし。」
「お前つけた?」
「Kこそ~。」
.....。
どちらもつけていないことを確信した。
.................。
「名古屋やったら昼、吉本やってたな。」
「そうだな。」
ピーンポーンピーンポーンピーンポーン
「Fが来たね」
ガチャ
玄関へ行き招いたのは高校生時代の友人、Fだった。
ピーンポーンピーンポーン
「Bか」
ガチャ
「ようB」
BはKの同僚らしい
ピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーン
ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ
「こんなせっかちな奴呼んだかな?」
「Sじゃね?」
「出てくるわ」
とB。
ガチャ
扉の前には段ボールが有り大きいのと小さいのがあった。
「こんなん置いてはった」
大きいのをKが勝手に開けてしまった。
大きいのには手紙が1枚だけ入っていた。
開けてみると、Kさんへと書いてあった。
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- 文法、とくに主語を入れたほうが一層怖くなると思います名無し