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短編
喪黒兄
喪黒兄
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喪黒兄

2016年6月22日
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先日、私が電車に乗っていると全身黒ずくめで黒いハットをかぶった強面(こわおもて)の男が乗ってきた。

私は、

「誰かに似てるな~」

と思ったが、その1秒後、

「喪黒福造だ!」

と心の中で叫んだ。

強面の男は、驚くほどよく似ていて、今にも喪黒福造が、

「やあ、兄さん! 『心の隙間』埋めてる?」

と出てきそうだった。

喪黒兄(もぐろあに)は、席には座らずドアのそばに立った。

私は喪黒兄を観察することにした。

すると、喪黒兄が何やら黄色い紐(ひも)を持っていることに気付いた

私は、

「なんで紐なんか持ってるんだろう?」

と思い、その先をみた。

すると、そこには私の想像を超えるものがあった。

それは、「亀の子たわし」だった。

それもただの「亀の子たわし」ではない。

赤いハットと目が2つ付いた犬のような「亀の子たわし犬」なのだ。

その「亀の子たわし犬」が黄色い紐にまるで(喪黒兄が)ペットを散歩しているかのように優雅につながれているのだ。

将棋界には「神武以来の天才」と呼ばれる「野良猫ブリーダー」がいるが、喪黒兄はそれに勝るとも劣らない「たわしブリーダー」だったのだ。

いや、

私は冷静に考えてみた。

① たわしは餌がいらないからエコノミー

② たわしは(ロボット犬と比べて)電気を使わないからエコロジー

③ たわしは糞尿をしないからクサクナイシー

④ しかもお風呂まで洗えちゃう♪

…天才だ! 喪黒兄は神武以来の大天才だ!

三冠王どころではない!四冠王だ!

プロ野球に例えるなら三冠王の落合博満が盗塁王も取るレベルだ。

喪黒兄は電車が出発する前に「亀の子たわし犬」とともに電車を降りて行った。

私が喪黒兄と会ったのはほんの数分である。

しかし、喪黒兄の記憶は今も私の心に「ドーーーン!」と残っている。 完

*「私」が実際に体験した「本当にあった怖い話」シリーズ

① スーパー銭湯

② 扇風機おじさん

③ 喪黒兄

④ 「死」の概念

⑤ 自転車チャンピオン

⑥ スネオ系男子

⑦ ケンシロウ

⑧ 綱吉公の理想郷

⑨ 禁忌と懺悔

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後日談:

後日談はまだありません。

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はじめまして、よろしくお願いします。

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