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短編

目ん玉

匿名 2016年12月1日
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今から15年ほど前の話。 息子を妊娠していた私は、主人の都合で静岡県へ引っ越しました。 アパートの裏手には、立派にそびえ立つ富士山。 景色がいいね〜と、まだ小さかった娘と主人と3人で新たな生活が始まりました。 夏が終わる頃には、無事に息子を出産し、慌ただしく過ぎる毎日。 夜は、育児の疲れからか直ぐに寝てしまうような感じでした。 ある日、いつものように夜布団へ行くと、娘と息子が並んで寝転がりながら私を待ってました。 2人のあいだに横になって、本を読んで聞かせてるうちに一緒に眠ってしまいました。 多分主人は、その後に帰ってきたんでしょうが、私を起こさず過ごしたのでしょう。 いつもは途中で目を覚ますことはないんですが、息子が何者かに狙われてる夢を見て、私は汗だくで目が覚めました。 部屋をぐるっと見渡すと、布団の1番端に主人の姿。 帰ってきたんだな、と声をかけようにも、声が出ない。 ? ゆすっても起きない。 助けて、と言いたくても声が出ない。 怖い。 すごく怖かったんです。 すると、耳にハッキリとゴロゴロ、と猫がノドを鳴らしてるような音が聞こえました。 その音が聞こえる方向に目をやると。 天井いっぱいに片方の目ん玉が、こちらを見てました。 白目には血管が浮き出ていて、かなりリアルな目ん玉。 私は、きっと寝ぼけてるに違いないと思い、一度目をつむり再度バッと目を開きました。 すると、黒目が左右にギョロ、ギョロ、とゆっくり動いて、バサッ バサッと瞬きをしたんです。 その時とっさに、娘があぶない!と娘に抱きつき自分の方へ寄せました。 天井の目はどんどん充血していき、今にも血が滴ってくるぐらい真っ赤になりながら、やがて消えていつもの天井の板が見えました。 私は無意識に息を止めていたのか、ものすごく息苦しかったのを覚えています。 息子がでてきた嫌な夢と、娘が目ん玉に狙われてるかのようなあの体験。 関係があるのかどうか分かりませんが、今も忘れられません。

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