
中編
防空壕山の奥地
匿名 2日前
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小学生の頃の話
近所に防空壕がある山があって俺等は「防空壕山」と呼んでいた
夏休みのある日、8人くらいで防空壕の中に入る事になった
防空壕の中は暗いやろうとみんな家から懐中電灯や蝋燭なんかを持ってきた
中には関係ないお菓子やレジャーシートを持ってきて完全に楽しい探検気分の奴もいたw
防空壕の入口は広く楽々とみんな入れた
奥に進んでく内にどんどん狭くなってく構造で出口は子供が屈んで匍匐前進してやっと出れるくらいの狭さ
みんな、順番に無事に出てきた
「あ〜やっと出れた」
「何も起きんかったなぁ」
そう怖い事も不思議な事も何も起きず、みんな不満げ..
しかし防空壕の裏手に回ったのは初めてで見た事ない景色が広がっていた
そして俺は言った
「せっかくここまで来たし裏手の防空壕山を探検しようや」
「いいね、賛成!」
「なんかあるかもなw」
みんな暇を持て余してるからかすんなりノッてきた
みんなで山を登る
するといきなりポツンとかなり古びた鳥居が現れた
「え!?なんや、アレ」
「なんかヤバそうやな。。」
その鳥居は境界線に見えた
鳥居の奥には良くも悪くもなにか別世界がある
みんながそう感じていたはず
一人の奴が言った
「俺は行くぞ!お前等、もしかしてビビってるのか?」
発破をかける様な言葉とビビってないぞの強がりからかみんなで鳥居の奥に進む事にした
鳥居をくぐり、進むと急に空気がひんやり涼しくなった事を覚えてる..
5分くらい進むと不思議な場所に出た
原っぱの様な開けた所の地面にコンクリ張りの四角形の空間があった
そこに苔が張ってて簡単に言うと小さな芝生みたいになってた
みんなで不思議がってると一人の奴(お調子者)が言った
「俺が調べてやる!」
「危ないって」「やめとけw」
そう言いながらみんな興味津々でソイツの動きを見てた
「行くぞ〜」
ソイツが四角形の空間に足を踏み入れた瞬間
「ウワァーー!!」
ソイツは突如、沈んだ..
表面の苔みたいなのが散らばって真っ茶色の泥が泡立った
どうやら古い沼やったらしい
そこからみんな少しパニックになり
「オイ、手引っ張れ!引っ張れ!!」
「助けて!沈む!!」
「上げろ、上げろ!!」
相当深いのか、泥だらけになりながらなんとかみんなで力を合わせて引っ張り上げた
引っ張り上げられたソイツは泣き顔になって動揺してた
「オイ、急いで山降りるぞ!!」
みんな、駆け足で山を下りだした
町に付きハァハァ
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