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長編

事故物件

匿名 5日前
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怖くない 667
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俺もマスクを付け、ガタガタと音を立て歩くY先輩の後ろに付き目的部屋へと向かう。 階段を上がる。 一段一段。 何か嫌な考えが込み上げてくる。 臭いにも過敏に反応してしまっている。 そして、追い打ちはやって来た。 「この部屋って・・・」 「そうそう、お前が仕上げた隣のココっす」 「よし、行こうか」 玄関を開け、手を合わせてお辞儀をして部屋へ入る先輩。 俺も見よう見真似で、後に続く。 「無理すんなよ」 先輩に言われた気がした。 居室に入った瞬間、床の絨毯に視線を奪われた。 そこには人型の黒ズミがあった。 人が亡くなって放置された際に滲み出る体液等の痕らしい。 こうなってしまうと、もうこの部屋は全面改装しないと使えない。 「見積り送らんとなー」と言ってる先輩を横目に、その黒ズミから視線を外せないでいた。 「ほら動け!ドアホ!」 先輩のガチ切れに近い一喝に、我に帰り仕事に戻れた。 病的な死亡。 事件性は無いとの報告を受けていたので、残物は全て俺達の会社が撤去した後廃棄。 家電関連は全て倉庫に持ち帰る。 トラックの荷台は引っ越し業者の様子を呈していた。 作業を終えると、部屋の中には据え付けの机と、ロフトに上がるハシゴ以外何も無くなった。 間取り的には1Kロフト付きで、数多く清掃してきたタイプの部屋。 何故か部屋を見渡していて、悲しくなってしまったんだ。 この小さな空間で人が亡くなったんかと。 それに気付いたのか 「あまり感情傾けるな、付いてくるぞ」って先輩。 その言葉で悲しみより怖さが勝り、入室同様にお辞儀、手を合わせ足早に退室。 トラックで待っていたアルバイト君が心配する位に、血の気が引いた顔色をしていたみたいだ俺。 トラックに乗り込み、エンジンをかけていつも聞いてるFMが流れた。 その瞬間に、すごいホッとした。 久しぶりに笑顔を作れた、そんな気がした。 物件を離れ中華料理屋で昼飯を食べて、倉庫へ一度戻り家電を降ろす。 その足で、残物処理で利用している産廃業者の元へ行く。 日が暮れかける頃には、予定していた処理は完了した。 会社に帰る道中、自然と先程の物件の 話になった。 アルバイト君だけ居室を直接見ていないので、興味があった様だ。 だが、俺の顔色の件があり聞くに聞けなかったと。 色々とアルバイト君から質問があり、主にY先輩が答え

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  • 怖かったです。
    ぷーさん
  • 作りばなしわないと思いました!
    ママちゃん
  • なるへそンゴね〜
    真実を知る者
  • いいね!
    シグナル
  • 読んでて面白かったです。
    うんこりん
  • 文章は上手だし、複線や描写は大切なんだろうけれど、だらだら長すぎる。
    ありなし
  • 文章は上手だし、複線や描写は大切なんだろうけれど、だらだら長すぎる。
    ありなし
  • 怖いというより興味深い話だった キツイ仕事だね
    菜々氏
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