
長編
事故物件
匿名 4日前
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に連絡後マスターキーで開錠。
Y先輩曰く、部屋の前まで来てもあまり異臭はしなかったそうだ。
だが、玄関を開けた途端に空気の流れと共にそれは来た・・・との事。
警官が居室確認をする為に部屋の中へ。
( 余談だが、元請下請を含めた関連業者は基本的に第一発見者になってはダメらしい。理由は聞きそびれた )
ものの数十秒で戻って来た警官は、臭いのせいか少し涙目になっていたそうだ。
そして、ただただ首を横に振り「ダメですね」の一言。
事故物件の発生の瞬間だ。
それの処理の為にバタついていた事を後で知った訳だが。
特室が出た時は、Y先輩のいる班が後処理を対応していた。
Y先輩とは、俺が入社した時の直上司で、年齢は俺より3〜4歳上で、バリバリに仕事をやっつけていた人。
見た目もかなり男前だったので、男から見ても憧れる様な人だった。
ただ、言動行動がオッさん化しているので女性社員の評価は低かったような・・・w
少し脱線した、ごめんなさい。
話を戻すと
その日もY班の人達が集まりミーティング。
通常通りの光景を見て、俺達も愚痴らず頑張ろうと書類に目を通し始めた時に、Y先輩がうちの班長を呼び出した。
これは通常外。
一瞬、もしかしてと感じたが、考える間もなく俺も呼ばれた。
この日はタイミングが悪く、お盆休み明けで、Y班の通常業務が割りと溢れ気味になっていた。
班長同士が、色々と勘案した結果、俺とアルバイト1名がヘルプで入るという事で話は着地したそうだ。
前の上司の元での業務。
懐かしく思う反面、内容を知っているだけに、マジかとガックリした。
3人でトラックに乗り込み、会社から現地へ向かう。
俺は初めての事故物件で気持ちが落ち着かないでいた。
この様な類は、テレビでしか見た事が無い訳で。
自分が今からソコに向かってるんかと考えると、さらに強張ってしまっていた。
( 怖い話は好きだが、体験するのは極力避けて生きてきた俺 )
変に緊張していた俺に気を使ってくれたのかは分からないが、Y先輩が運転しながら話出す。
自分の吸ってるタバコの良い所を語り出したり
甲子園での裏話を聞かせてくれたり( 出場経験有りらしい )と会話が途切れる事が無い。
ギャンブルも好きで、最近ハマっているパチンコ台の話で盛り上がってる。
「事故物件・・・」
「逃げちゃダメだ、逃げちゃダ
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- 怖かったです。ぷーさん
- 作りばなしわないと思いました!ママちゃん
- なるへそンゴね〜真実を知る者
- いいね!シグナル
- 読んでて面白かったです。うんこりん
- 文章は上手だし、複線や描写は大切なんだろうけれど、だらだら長すぎる。ありなし
- 文章は上手だし、複線や描写は大切なんだろうけれど、だらだら長すぎる。ありなし
- 怖いというより興味深い話だった キツイ仕事だね菜々氏