
長編
事故物件
匿名 4日前
chat_bubble 8
48,258 views
応は俺達と一緒でげんなりした様子。
たかが数分歩いただけなのに、真夏日のせいで額に汗が滲む。
この暑い中、最上級の汚部屋・・・
そりゃダレるわなー
そんな風に考えた。
そしていざ、部屋に到着。
玄関を開け皆が中に入る。
確かに汚くはあったが、そこまで酷くは無いといった印象だった。
4年住んでたら、こんなもんだろう。
予想を下回った事もあり着々と清掃が進み、案外早く終わりそうだなって思った時に部屋のチャイムが鳴った。
清掃開始直後なら、清掃を兼ねての動作確認を誰かがしているんだろうと思ったのだろうが、もぅ仕上げ手前だ。
それに俺を含めアルバイトは全員居室内にいる。
アルバイト達も変に思ったんだろう、全員が意識的にインターホンのモニターを見た。
誰も立っていない。
「ピンポンダッシュか?」
玄関を開けて確認したら、隣の部屋前に郵便局員が立っていた。
お互い目が合い、局員は軽い会釈をしながら、すいませんと言ってきた。
あぁ、押し間違えたのかと俺は納得して部屋に戻った。
部屋に戻った後、局員が隣の部屋のインターホンを数回押しているのが聞こえた。
隣の人なんで出ないんやろ?
と俺は思った。
というのも、この某マンスリー賃貸シリーズは壁が薄いのでよく音漏れがする。
そして、清掃中に隣からコンコンと壁を叩く音が何回かしたので
隣は在宅状態だと考え、静かに作業してとアルバイト達に指示を出したからだ。
結局、郵便局員は不在票を投函して帰っていった様だ。
まぁ、居留守の線もあるし別段気にかける事でも無かった。
俺達はというと、15時頃には汚部屋を仕上げて遅めの昼休憩を取り、違う物件をもぅ一件仕上げてから、その日
は帰社した。
その翌々日
社内が少しだけバタついた。
「特室(とくしつ)が出たらしいで」
朝礼終わりに同僚がそう告げた。
特室とは勤めていた会社の用語で、緊急特別居室対応の略称。
入居者が事故事件問わず、居室内でお亡くなりになった事を指す言葉。
いわゆる事故物件の類の事だ。
家賃を1ヶ月滞納している部屋があり、その部屋がある物件の他住民から異臭がするとクレームがあったそうだ。
そこで元請営業マンと、俺の会社のY先輩が現調の為に物件へと向かう。
万が一の事を想定して警官に同行してもらい。
営業マンが、何度も玄関から呼びかけても反応は無い。
その後、本社
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(8件)
- 怖かったです。ぷーさん
- 作りばなしわないと思いました!ママちゃん
- なるへそンゴね〜真実を知る者
- いいね!シグナル
- 読んでて面白かったです。うんこりん
- 文章は上手だし、複線や描写は大切なんだろうけれど、だらだら長すぎる。ありなし
- 文章は上手だし、複線や描写は大切なんだろうけれど、だらだら長すぎる。ありなし
- 怖いというより興味深い話だった キツイ仕事だね菜々氏