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長編

髪の毛

匿名 3日前
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た大量の髪の毛が引き出されてきます。 母は震える声で「うちの子が掃除しないから…」とまだ言っていましたが、たぶんあれは現実逃避でしょう。 1ヶ月弱であんなに大量の髪の毛が一人の人間から抜け落ちるとは到底思えませんでしたから。 ずっしりと髪の毛が詰まったゴミ袋は、メロンひとつ分くらいの重さがありました。 「私が住むまで清掃されてなかったってことですかね?」と聞くと、業者の人は「だとしてもこの状態で使えていたことが奇跡ですよ」と答えました。 その日は排水口が詰まることもなく、スッキリとシャワーを終えることができました。 ですが、それから翌月のことです。 休日で一人過ごしていると、インターホンが鳴りました。 なんだろうと立ち上がり、ドアに向かうその間にも、連打され、ドアを叩かれます。 恐る恐るドアスコープを覗くと、一階にあるコンビニの店員さんでした。 何事かと思ってドアを開けると、その男性は「あの、ちょっと外、バルコニー見てもらえます?」と慌てた様子で指さします。 私が部屋のバルコニーを見ると、なみなみと水が溜まっていました。 「あの、この水って何されてるんですか?」 「すみません私もちょっとわからないです…」 そう言いながらとりあえずあがってもらい、二人でバルコニーまで行くと、大量の髪の毛が私の部屋の前で雨樋に詰まり、隣の部屋のバルコニーに置かれた洗濯機から流れる排水が溜まっていました。 また髪の毛だ!と、怖くなったんですが、コンビニのお兄さんはそんな事情は知りません。 私に「あのね、こんなとこで髪の毛切ったらだめですよ…」と呆れた様子で溜息をついていました。 私じゃないですと言っても信じてもらえないので、とりあえず詰まった髪の毛を掃除して謝罪しました。 それから数日、大学からの帰り道にやけに騒がしいなと思い足を止めると、私が住んでいたアパートの前でコンビニ店員さんたちが忙しなく何かをしています。 近くに行くと、どうやら天井から水が溢れていました。 雨漏りとかそんなレベルではなく、水道管が割れたのかと思うくらい溢れています。 この間の店員さんが私に気が付き、引きつったような笑いを浮かべて近づいてきました。 「髪の毛ですよ」 「はい?」 「髪の毛、天井から出てて、引き抜いたらこれですよ…へへ…」 店員さんの手には、びっしりと、メロンひとつ分くらいの髪の毛が入ったビニール袋がありました。 あまりにも気持

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