
中編
中古のナビ
絶世のロリコン 2018年3月23日
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これは私の彼の友だちが体験したお話です。
今から5年ほど前の話です。
当時僕は車の運転免許証を取ったばかりで、車を運転できる嬉しさからよく友だちとドライブへ行っていました。
しかし その時、僕の車にはまだナビが搭載されておらず、近場をドライブするばかりでした。
近場のドライブも飽きてきた頃、僕はナビを買いにとある車ショップへ行きました。丁度ワゴンセールの中に目当てのナビを見つけました。そのナビは中古品でしたが、僕は特に気にすることなく即決でそのナビを買うことにしました。
僕がナビを買ったことを友だちのAに話すと「隣の県に美味しい焼肉店があるからBとC(Bの彼女)も誘って行こう!」と言い出し、今度の休みに行くことになりました。
当日、その焼肉店は夜8時から開店との事なので、夕方5時に集まることになっており、5時を少しすぎるくらいには全員集まっていました。
僕は早速ナビに行き先を入力して出発しました。
しばらく走っていると、ナビが急に「200m先、左折です」と言いました。
ある程度の道は把握していたのですが、僕はナビの示す場所で左折したことはありませんでした。この時点で僕はおかしいな、と感じていました。しかし、この道が近道なのだろうと思い、僕はナビに従って左折しました。
「この先、道なりです」
ナビの通り、進んでいると車はどんどん山の中へ。
「なぁ、大丈夫なのか?どんどん道が悪くなってるけど」
後部座席からBが不安そうに言ってきました。
「大丈夫だろ。こっちのほうが近道なんじゃない?」
僕も少し不安になってきましたが、ナビが言っているんだから、と完全にナビを信じていました。
そのままさらに進んでいると、Bの隣に座っていたCが「気持ち悪い…吐きそう…降りたい…」と言い出しました。
僕は仕方なく車を止め、Cは車から降りました。
ナビは相変わらず「このまま真っ直ぐです」と表示していました。
「キャー!」
急にCの悲鳴が聞こえて、僕たちは慌てて車から降りました。
Cに駆け寄ると、Cは震える手で車の先を指さしていました。
Cの指さす方を見ると、そこには何もありませんでした。
……………何も無い?
僕は慌てて車に戻り、車のライトをハイビームにしました。そこで僕は驚くものを見てしまい、硬直しました。
「このまま真っ直ぐ進んでください」
ナビはまだこのまま進むよう言っていました
後日談:
- 皆さんも中古品には気をつけてくださいね。
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