私が高校1年生の頃の夏休み直前のお話です。 期末テストが終われば夏休みという事で、気持ちはもう休み気分でした。 私は、女子の5人グループで仲良くしておりましたが、みんな部活をしていたため、普段の放課後に5人で集まって遊ぶことができませんでした。 でも、テスト前になると、テスト勉強期間で部活が休みになり、5人で集まれるので勉強そっちのけでみんなで放課後遊ぼうとなってました。 そのうちの1人の子が、部活内で1時間ほど勉強会があるからそれが終わってから合流するということになりました。 私たちは、1時間くらいだったら教室で待ってるね！と、その子の勉強会が終わるのを教室で待っていました。 最初は恋バナしたりふざけたりして過ごしていたのですが、1時間ほどしても友達が戻ってこなかったため、暇つぶしに、コックリさんやろうよという話になりました。(言い出したのは私です) うちの学校は国内でも有名な大きい霊園の目の前にある学校で、昔から心霊現象の話が絶えないこともあり、好奇心でその場でネットでやり方を調べて、コックリさんをはじめました。 掃除用具入れの上に、友達のiPodのカメラを設置して様子を動画で撮影しながらコックリさんを進めたのですが、案の定何も起こることなく、すぐに飽きてしまい終わりにすることにしました。 言い出しっぺの私が、動画を止めに行ったのですが、心霊現象が頻繁に起こると噂の学校、せっかくだから教室の外を撮影しに行きました。 教室の後ろのドアを開けて、廊下に出てドアを閉めました。 教室の扉は、上半分が窓ガラスになっているので教室の中が見えます。 中に残っている3人がわちゃわちゃしてるのを撮影し、そのまま廊下の窓の外の風景を写しながら前の扉へ進みました。 扉が閉まっている状態でしたが、同じように上半分が窓ガラスになっているので、しばらく教室の中の3人の様子を撮影しながら、カメラではなくて直視して様子を眺めていました。 ふと、カメラに目線を戻すと、カメラに窓ガラスに反射した自分の姿がうっすら映っていました。 その私の遠く後ろの方に白い何かが揺れているのが見えました。 びっくりして目を逸らしましたが、カーテンかなって思いもう一度視線を戻しました。 今度ははっきり見えました。 カメラ越しに映るガラスの反射した自分の後ろ、場所は廊下の“外”なので浮いてますね。 黒い長い髪で白いワンピースのような姿をした女の人が写っていました。 私は叫んで教室に入って動画はそこで止まってます。 中にいた友達は少し怒った様子で、びっくりするでしょ何！！と言っていたので、映しちゃったかもしれないごめん。。といいみんなでその場で確認しました。私は怖くて見れずに他の3人に確認してもらいました。 動画はコックリさんを始める少し前から始まっており、見続けていると、1人の子が、私が女の人を見たのと違うシーンで悲鳴を上げて泣いていました。 ねえ、肩掴まれてるよ。。。と言われました。 恐る恐る確認してみると、最初の後ろのドアから教室を出て中を移した時に、カメラに映るガラスに反射した私の肩を白い手がはっきりとつかんでいました。(とても大きかったので、男の人の手では？となりました。) その後も見続けると、私が目視した女の人も写っていました。 泣いたり声が出せなかったり、私たちは恐怖で固まっていたのですが、そこにもう1人の友達が勉強会を終えて到着。 事情を話し、目の前の霊園のお寺へすぐに行きました。 お寺の方にお祓いをしてもらい、写ってる例は2体ではなくもっといるということ、地縛霊で私たちについてはいないということ、コックリさんはコックリさんが来るのではなく周囲の霊を引き寄せてしまうことを教えてもらいました。 私たちは護符(オブラートにお経が書いてあり何かあったら口に含むもの)をもらって、遊ぶ気分にもなれずその日はそのまま解散しました。 自宅に帰り母にその話をしました。 そんなこと絶対しちゃいけないよ何してるの。。と母は話しを聞いてくれ、その日は怖くて眠ることができず一晩中起きていました。 翌日、学校へ行き早速話題になっていましたが何も頭に入ってこず、早帰りなのですぐ家に帰りました。 家に着くと母も仕事が早番だったのでもう家にいました。 私が帰るなり、母は、 「お母さんの会社に、あなたの高校出身の女の子がいてね、昨日のあなたの話をしたの。そしたら、それ渡り廊下のところじゃないですか？って言われたよ。そうなの？」 と言いました。 私は母に渡り廊下のところとは言っていませんでしたが、女の人が浮かんでいた場所は間違いなく渡り廊下のところでした。 昔から女の人の霊が目撃される場所だったみたいです。 その後も私含め何人もの友達が心霊現象を体験しました。 もう卒業していますが、今もまだあの時の霊達はいるんだろうと思います。