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中編
あの遊び場の子
中編

あの遊び場の子

2025年11月13日
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今から十四、五年ほど前。

私が五歳くらいの頃の話です。

兄と一緒に、あるショッピングモールの中にある習い事に通っていました。

送り迎えはいつも母がしてくれて、少し早めに着くと、カフェで軽く食べたり、隣の子どもの遊び場で兄と遊んだりしていました。

兄のレッスン時間と私の時間はずらしてあったので、兄が終わるまでのあいだ、私は一人で遊び場にいることが多かったんです。

その遊び場はわりと広くて、どこにでもある普通の場所でした。

ただ、ひとつ特徴があるとすれば――中央に、大きなトンネルのような遊具があったことくらい。

時間帯によっては人が少なく、待ち時間の間はほとんど貸し切り状態。

私はそこでひとり、夢中になって遊んでいました。

その日も、いつものように遊んでいたときのことです。

ふと気づくと、少し年上に見える男の子がいました。

顔にはずっと、ニタニタとした笑みが浮かんでいました。

最初は気にせず遊んでいたのですが、いつの間にか、その子がすぐ横に来ていました。

驚いて母の方を見ると、母はいつも通り休憩スペースで携帯を見ています。

私が視線を向けると、気づいて手を振ってくれました。

けれど――なぜだか、そのとき、母にはその子が見えていないような気がしたのです。

胸の奥がざわっとして、足が冷たくなりました。

なんとなく怖くなって、母のもとへ駆け寄りました。

振り返ると、その子はトンネルの入口のところで、ぽかんとしたような顔でこちらを見ていました。

その表情が、どうしようもなく気持ち悪かったのを覚えています。

私は母に「お菓子が食べたい」と言って、その場を離れました。

無理やり話題を作って、遊び場には戻りませんでした。

そのまま兄の習い事が終わるまで、別の場所で時間をつぶして帰りました。

次の週。

その日も、ほぼ同じ時間からのレッスンでした。

まだ幼かった私は、先週の男の子のことなどすっかり忘れていました。

母に「遊び場で遊んでくるね」と言い、いつものように中へ入っていきました。

ジャングルジムに登ったり降りたりしながら遊び回って――ふと、大きなトンネル遊具を見て「久しぶりに入ってみよう」と思いました。

トンネルをくぐり抜け、出口に手をついたそのとき。

――頭の上、トンネルの上のほうから、何かの気配がしました。

「誰かいる」と思い振り返ると、そこにいたのは先週の、あの男の子でした。

心臓が跳ねて、私はそのまま走って逃げました。

けれど、背後から聞こえる足音は途切れません。

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後日談:

  • 本作を読んでいただきありがとうございます。 最初にも書いてあるように、この作品は私の幼少期の話で実話です。 十数年たった今、怪談話が好きな父と話してみると話さずに笑っておりついてくる、というのはおそらく幽霊ではないかと言っており、私自身も幽霊であってほしいです。たまたまその幽霊と波長があったのでしょうか。 今現在幽霊のようなものは見えません。
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はじめまして、よろしくお願いします。

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