
ある程度、時間が経ったときのこと。
俺が泳いでいる泳ぎ切るコースにスクール水着のようなものを着た割と若い女の子が入ってきた。
俺は(やっと来た!)と思った。
女の子はスピードも技術も俺より高く、何回も俺を追い抜いていった。
若い女に追い抜かれるのはなんか悔しい感じもするが、久しぶりにプールに来たんだったら仕方ない・・・俺はそう思っていた。
女の子は相変わらず俺を追い抜いていった。
ゴーグルをしているので顔は分かりにくいが、肌の色や体の感じから10代の女の子であることはほぼ確実だった。
俺はその女の子に対して興味を持った。
ゴーグルをしているので分かりにくいが、割と可愛い子だということが顔の輪郭などから想像できた。
それからしばらく泳いでいると、休憩のアナウンスが流れた。
プールで泳いでいる人は全員プールサイドに上がり、利用者の休憩時間を確保するとともに監視員がプールに異常がないかチェックする。
俺は、女の子から近すぎず遠すぎない位置で腰を下ろした。
休憩中に女の子はゴーグルや帽子を一旦外した。
すると、丸い可愛らしい顔と編んでまとめている長そうな黒髪が現れた。
俺は、やっぱり可愛い顔だなと思うと同時にふと気が付いた。
あの女の子、前に塾で見た子の茉莉奈に似ている・・。
俺を女の子をよく見た。
茉莉奈があのとき小3だったなら今は高2になっているはずで、あの女の子と同じくらいの年齢だ。
だが、俺が茉莉奈と出会ったのは東京で、ここは北海道。
引っ越したとはいえ、こんな偶然なんてあるだろうか。
他人の空似という可能性も十分にある。
俺はプールサイドでしばらく女の子を見ていると、女の子も俺の方を見た。
俺は慌てて目を逸らしたが、女の子が俺の方を見ていることが横目で分かった。
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