
長編
見ちゃだめよ。
じやい 7時間前
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私「あっ!!帽子。」
先生「帽子は、大丈夫だよ。後で取りに行こう。中に入ろうか。」
中に入り窓を確認しましたが、しっかり戸締りされていました。
先生「ちょっと、窓を開けて部屋の空気を入れ替えようか。」
私「うん。先生も手伝って。」
私は背が低かったので、窓鍵はイスを使って開けていたのです。
先生「今日は、先生が夜ご飯作るね。お母さん、遅いみたいだから。今日は何にするかもお母さんに、聞いてるから一緒に作ろうか。」
私「うん。今日はね、たぶんね、カレーだよ!!」
先生「すごいね、何で分かったの?お母さんとちゃんと、お話しするの?」
私「毎日、必ず1日のことはお話しする。後は夜ご飯のことも。」
先生「そっか、じゃ、早速作ろうか」
時間は夕方6時頃でした。先生と楽しくカレーを作ったのも覚えています。
それから、2時間位
母「ただいま。ちゃんとしてたかーい!!」
私「お帰りなさい。今日ね、先生と夜ご飯作って食べたよ。美味しいから、お母さんも早く。」
先生「お帰りなさい。遅かったですね。いつも遅いんですか?」
母「今日は特に。すみませんでした。息子を任せてしまって。」
それから、母と先生は話をしながら家の中や寝室のタンスやベランダ、浴室を見て回っていました。私は夜も遅いので、睡魔に勝てずソファで寝て閉まったのです。その間、母と先生が何をしていたのかは知りません。
翌日、幼稚園で
先生「昨日は、カレーおいしかったね。また、一緒に作ろうーね。」
私「うん。」
先生「昨日は、ちゃんと眠れた?お母さんは、大丈夫だった?」
私「大丈夫だった。あとね、ガタガタしなかったよ。」
先生は、安堵した感じでした。それからも、遠足や運動会では、先生が何かからいつも守ってくれたので、楽しい幼稚園生活が送れました。
そして、卒園式の日でした。
卒園式が終わり、また先生と母が長話をしていました。その時の記憶では、母が大泣きをしていたのを覚えています。
先生「A君、これからも何かを見ても知らないふりをするの。あと、誰にも言っちゃダメよ。」
私「何を?」
先生「んー、例えばプールの時に園庭で見たような事とか、お家で起きたことかな。」
私「分かった。」
そして、先生は最後に念を押すように言った。
「あれっと思っても、見ちゃだめよ。」
その後、私達は小学校に上がると同時に、この家を出ました。その後はどうなったのかはわかりません。
あれから、十
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- 巫女さんもお経唱えるものなの?あ
- 優しくて強くて綺麗な先生って素敵やん♡通りすがり
- はい、とても優しくて厳しくもありました。今でも、先生の記憶は鮮明です。とても、綺麗でした。たっくんくん
- やさしくて、強い先生有難いですね。匿名