
長編
あの時見た背中を忘れない
あ 3日前
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りで私の意識は暗転する。
目を覚ますと私はベッドの上で寝ていた。
部屋はエアコンが掛かっていて、枕の下にはアイスノンが敷いてあった。で、傍には母親。
渡されたのはペットボトルのスポーツ飲料水で、呆れた顔のまま母親は言う。
「あんたなんでこんな真っ昼間にエアコン切って寝てんの。死ぬわよ」
母の言葉に部屋の時計を見ると、昼を少し回った所で、Aと会って帰ってBが家に来た時間より2.3時間も前だった。
私は今日、ケータイに起こされることなく寝落ちしたままだったのだ。
しかしエアコンはかけっぱなしの寝落ちだったから、母親が朝に消したのではと聞いた。
「朝から忙しくてあんたの部屋なんか入ってないわよ」
しどろもどろに夢にしてはリアルだった体験を話す私に対し、母親は何かを感じとるように軽く首を縦に振った。
「起きれたら居間に来なさい。ご飯作るから」
私は起き抜けはふらついたものの、スポーツ飲料水とエアコンとアイスノンのおかげですぐに起きれた。
一階に降りると居間に梅干しおにぎりと厚焼き卵が用意されてあったのでありがたくいただいた。
食事中、なんだか抹香臭いなと仏壇を見たら線香が炊いてあって、そういや母はと思ったとき玄関が閉まる音と共に母が帰ってきた。
「なんつうか、あんたの話を聞いたらやっとかないとなあって。薄気味悪いし」
その後包丁を玄関に向けて空を切る動作をし、私の前に戻ってくる。
「なんか変なの拾いやすい体質だから、気にすんなとか相手にするなって育てたのが裏目に出たわね」
母は申し訳なさそうに私に言った。
「Aちゃん、いい子だけど危ういとこあるからね。そのサインも兼ねてるかな」
いつもは鉄の女で不良の中に入っていって説教して解散させるような母だけど、時々こうやって何か遠くを見るような表情で、お告げのような予言のような言葉を吐く時がたまにある。
「遺伝だからどうにもならないけど、とにかくそう言う類の気持ち悪いのがきたら、馬鹿にする前に気をしっかり持ちなさい。なんでも隙を見せて気負った方が負けるから」
はい、としか言えなかった。
最初の方に書かなかったけど、母の母方、いわゆる祖母の家は昔から勘が強くて所謂霊媒体質の女の子が代々生まれるんだそうだ。
そして、祖母から母に受け継がれ、私がそれを継いでしまったらしい。
だからといって霊媒師やら退魔師みたいなカッコいいのではなく、ただ感度が
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- 母は亡くなってしまったのかな?乃濡刃
- なんか文章カッコつけてて入ってこない。 すげーわかりづらい。宮崎文夫
- ???だから?としか言いようがない。名無し