
長編
あの時見た背中を忘れない
あ 2日前
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わけない。
一切興味がない、とやや冷たく言ってからパンフを突っ返し、急ぎアイスコーヒーを一気に飲んで会計の紙をひっつかんでAに間髪入れさせぬよう彼女の分も支払って、恩着せ封じをしっかり行ってから逃げるように実家に帰ったよ。
朝からケチがついたと思いながら、精進落としみたいな気持ちで、市販品のボトルコーヒーにロックアイス入れて、北○の拳を読みながら気分転換してた。
洗濯取り込み中の母が、私の分も入れときなさいよ!って言ったきたんで、不貞腐れ気味でも親の言葉には従順な私、鉄仮面の男辺りで本を閉じ、母の分のアイスコーヒーを作ろうとキッチンに入ったところで玄関のチャイムが鳴った。
母は当然出れないので、ちょーっと嫌な予感しつつもインターホンに出たら、Aとその後ろになんかいた。
母より歳上、アラフィフ?還暦?
白髪に紫の染め物して、白のワンピースに白の日傘をさした、上品そうだけど笑顔が不気味に感じる人がいる。
会うだけでもお願い!ってAが半泣きなので、私は携帯をケツポケットに入れつつ、玄関脇に中学時代に修学旅行で買った木刀を置いてから、扉を開け放しにして、門扉前の二人の前に立った。
「あなたは私の後を継ぐのに相応しいと思いました。Aと知り合いだったのも巡り合わせです」
とか、もっと長口上だったがそんなようなことを言ってきた。
「や、興味ないんで」
はっきりこう言ったのは覚えてる。実際興味なかったし。
「あなたは世界を救いたくはないのですか!Aは理解できているのに、あなたほどの力を有した人間が…」云々。
なんかこういう持ち上げ系お説教ってカルトやん、とか思っていたらいきなり両足が動かなくなった。
なんだ?と思ったら声も出せない。
口と喉が張り付いてるみたいに渇いてる。
以後、Aが連れてきた占い師だかのおばちゃんはBとする。
Bは笑ってるけど、目が笑ってなかった。
だから異様に怖かったんだと今気づいた。
Aはなんかケータイ出して、準備がどうとか言い始めて確実に拉致られる雰囲気バリバリですよ。
もう何がなんだかわからずパニック発作みたいな症状が出始めた時、私の腕を後ろから誰かが強い力で引っ張った。
そうしたら両足が動いて、よろめきつつも玄関の掃き出し前に後退できた。
かわりに前に出たのは母で、あきれ返った顔をしてAとBを交互に見てから、Bに向かって
「どっか行け」
と、静かに告げた。この辺
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- 母は亡くなってしまったのかな?乃濡刃
- なんか文章カッコつけてて入ってこない。 すげーわかりづらい。宮崎文夫
- ???だから?としか言いようがない。名無し