かしらね？… などの普通の会話だ。 私の考えすぎだと思いはじめました。 品とお釣りを受け取り財布にしまおうとした時。 「ねぇ、覚えてる？」 頬杖をつきながらおばさんが甲高い声で言いました。 私は一瞬にして吐き気がこみ上げてきました。 「帰り道」 おばさんのその一言を言い終わるや否や私は小走りでその場を去りました。 吐き気を押さえ込みながら私は気づけば商店街の入口にいました。 その日の食事は喉を通りませんでした。