
長編
深夜のドライブで見たもの
匿名 3日前
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などもないため回避することも出来ずにトンネルに差し掛かりました。
「嫌な気分だなぁ」
とKくんはタバコに火をつけました(この時点では未成年だったのでダメですが)。
一口吸って、煙を吐き出していると何やら右肩が冷たい。
「え?」
と思い、くわえタバコをしながら右手はハンドル、左手で右肩を触りました。
どういう訳か右肩がぐっしょり濡れています!
右肩だけ、プールにでも入ったみたいにTシャツがビショビショ。
「え?ホントに意味がわからん」
とパニックなKくん。
窓は開いていません。
天井を見上げましたがもちろん、穴も空いていないし、天井にシミなんかもありません。
「そもそも今日、雨降ってないしな」
などと考えているとパタッ、タンタン、、、と車のボディやウィンドウに雨粒が当たるような音がします。
「え、ホンマになんなん?トンネルの裂け目から水漏れか?」
と身を乗り出してフロントガラスから天井を覗き込んだり、ボンネットを確認しますが濡れている様子はありません。
パタッ、パタタ、、、
タンタン、タタタ、、、
だんだん雨足が強まるように音が鳴る頻度が増えます。
音の出処を探るべく動かしていた視線をバックミラー越しにリアウィンドウに向けた時、
とんでもないものを見てしまいます。
パタッ、パタタッという音に合わせてリアウィンドウに小さな子どもの手形がついていくのです!
エアコンをがんがんにつけていたからか、心霊現象からか、外気温との差で少し曇ったウィンドウが見る見る手形で埋め尽くされます!
「やばいやばいやばいやばい!!」
「これはやばすぎる!」
過去一の恐怖体験をしたKくんは「平常心を保たねば」と、トンネルを抜け、しばらく車を走らせ、やっとの思いで発見した最寄りのコンビニに車を停めました。
そこからMくんに電話をかけました。
「今、めちゃくちゃヤバい体験したんやけど」
と事の顛末を語ります。
Mくんは、「うわ、それマジでヤバイな!」「でも、まずそのハイビームで迫った車。逃げようとしてスピード上げんで良かったな」と言いました。
「なんでなん?」と聞くと
なんでも、KくんとMくんの通っていた中学の先生が同じ体験をしたようで、
夜遅くに猛スピードのハイビームの車に追いかけられた。
車好きだった先生は負けじと自慢の愛車のアクセルを踏んだそうです。
後ろの車に抜かれないようバックミラーで後方車両を
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