
長編
櫛分け女
砂凜 4日前
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としてプレゼントしたらしい。その話を聞いて私達はいけないことしてしてしまったんだと理解した。その櫛はおばちゃんが死んだ時に一緒に棺桶に入れて欲しいと遺書に書くくらい思い入れがあるものだったらしい。
昨日見た赤黒い目の人影は櫛をあの世に持って行けなかったおばちゃんが出てきたのかもしれないと私達は思った。
後日、櫛を私達が持っていると父と母に話したらすごい怒られた。そしてその櫛はおばちゃんのお墓にお供えして供養することになり、家族でお墓に向かった。
おばちゃんのお墓には綺麗なお花が飾ってあり、その横に櫛を置いてお線香を焚いた。
父は「さぁおばちゃんにごめんなさいして」と言い私達は「おばちゃんの大切な櫛を勝手に持って行ってごめんなさい」と謝った。母も「おばちゃんも大事にしていた櫛が戻ってきて喜んでるよ」と私達の手を引きながら笑っていた。姉と私はもう怖い思いをしなくて済むんだろと思って笑いながらその場をあとにした。
それ以降は赤黒い目の影は出てこなかった。
しかし姉の抜け毛は今になっても悩まされているらしい
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- 櫛の半分はどうなったのですか?うんこりん
- 信じられないような話ですが、本当にあった話なんですね。ぼんばー50