
長編
向こうのバイト
匿名 2016年7月26日
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俺は3年間バイトして貯めた金(120万?)ぐらいを使って海外へ少しの間住むことになった。英語は基本的なことは喋れるし、一応日本語を話せる、ホームステイさんの家に行くことになったんだ。
行くところはアメリカだけどアメリカ感がなく、しょぼい町だった。なんか田舎っぽかったけど人は皆んな優しく接してくれた。その中でも黒人のカリムって奴とマイス?っていう奴と仲良くなったんだ。
最初は、いかにもギャングっぽい感じで、ただカツアゲされかけたけど、日本の文化とか色々言ったらなんか親しくされた。
多分チェンと間違えたんだと思う。
ほんでそいつらと仲良くなって、酒場でちょっと呑んでた訳よ笑 しかも奢ってくれたんだよ。優しいなと改めて思ったよ。
やっぱ差別はダメだなと心に沁みついた。
ホームステイさんの家に案内してもらって、しかもマイスは近所の人で、ホームステイの人と仲が良かったから結果オーライだったけど、カリムの方は結構な*ボンボンだった。
*お金持ちの息子って感じ
ほんでホームステイさんに日本のお土産として、日本の定番のスナック菓子を渡したら大喜びして、半狂乱だった笑
そしたらそこの娘さんが美人でめっちゃビックリした。なんでかって言うとさ、お母さんもお父さんもブサイクだったんだよね。
まぁお母さんはアメリカンマダムって感じだけど。
ほんで俺はその娘さんと寝ることになったんだけど、日本語勉強してるみたいで、
多分家庭教師レベルなんだろうなとは思ったよ。ちなみに娘さんの名前はキャリー。ほんでこっからがややこしいんだよ
カリムがキャリーの元彼で、お父さんは
カリムのことを相当可愛がってたみたいなんだよね。でも、マイスと当時付き合っててたまに一緒に勉強してたんだけど、あんまりお父さんもお母さんも、マイスの事は好きじゃなかったみたいなんだよね。
なんかややこしいなと思いながらもさ、2日経ったある日さ、カリムが、
カ「ここの家に地下あるからいこ!」
なんて言い始めてびびった。
だってそんな面影がなかったんだぜ?
ホームステイのお父さんもなんも言わなかったし、でもビール奢るって言ってくれたから3人で行くことになったんだけど。
どうも見つからない訳よ。入り口がさ
ほんで結局ビール呑んで帰って寝たって
話なんだよね。翌日にキャリーに確認したら
キ「確かにあるけど私はいけないの」
なんて言ってた。多分鍵でもかかってんじゃないの?とか思った。
けど意外と近くにあるもんだね。玄関を進んだちょっとした庭にあったから一応開くか確認したら、お父さんが来て、
お「入ってみるかい?けんぴょう君」
なんて言われて入ってみたらスゲー
秘密基地感があった。日本のゴ◯ラの
フィギュアとか偽物の刀とか色々あって。
お「君を数十人から選んだのには理由があるんだ。」
なんて言うからなんだなんだと思っていたら、お「君のお父さんと古い仲でね」
とか昔の話をしてくれた。
なんで親父と?とか思った。
実は親父はかなり昔にアメリカに来たそうだ。ほんでカリムやマイスの親父や母親とも面識があり、なんて運命なんだ!
とか思いながら話を聞いてたら、
お「君のお父さんは悪魔払いをしててね、この近くにある教会で正式な悪魔払いとしていたんだ」とかなんとか言ってた。
え?ほんとにあんの?とか思った。
当時は今やってるような悪魔払いなんて信じられてなかったから、半分冗談だなハハ
とかおもってた。
そしてまさかの提案。
お「なんなんだけど、君にも悪魔払いをして欲しいんだ。勿論只とは言わないよ。」
べつにきてもカリムやらと呑むだけだったから丁度いいなんて、今思えばバカバカしかったよ。
ほんで問題のかる患者?が続々くるときに気づいたんだけど、誰も俺の目を見ないんだ。間近によせても見せない。
流石悪魔払いの親子や!
なんて思っていると、暴れ始め、なんか暴言を撒き散らしたりしてた。
あれほど人が変わったのは見たことがない
次々とくる患者に限界が来ていた。その日は結構つかれて家に帰った。瞬間寝てしまった。それだけじゃ終わらなかったんだ。
夢でもあいつらの顔がうじゃうじゃと出てきた。例えるならば、城之内くんみたいな。はい。
朝を迎えたんだ。カリムとマイスがなんでかリビングにいた。まぁ理由は大体わかると思うけど、
カ「お前どうした?顔やつれてるぞ?」
マ「とりあえず、お前悪魔払いになったのか?」
なんて言われた。正直もつあんなバイトはしたくなかったから、お父さんに頼もうと思って探したら、教会が目に入り覗いたらお父さんと、患者が入っていくのが見えた。
もうだめだとおもい荷物をまとめ、帰ろうとした時、頭のいかれた患者が家に来た。
患「神よお助けを」
こんなことを大声で叫んだ。
俺はそんなことを気にせずにキャリーに別れを告げ、リビングにいたマイスとカリムにも告げようとした時に、キャリーが、
キ「あのね、地下に本当の父の心が隠れてる。その事はマイスもカリムも、そして私も見たことがある。貴方も見た方がいいわ。」
もうそんなこと気にしていられなかった。
患者はガラスを割ると言うより、頭でガラスをバンバン叩き始めた。もう真っ白だったんだ。頭が。怖いと言うより、イラつきが出始めた。多分イカれたんだと思う。
一応マイスと共に地下に行くことになったけど、患者が家を囲むようにして4.5人ぐらいが騒いでた。ダメだと思ったよ。
でも地下の心が、どうしても見たかったんだ。好奇心がこの時勝ったわ。ほんで、マイスが隠し持ってた偽物の拳銃かな?
それもって4人で出ることにした。
マイスがベランダからでて、拳銃構えながら出たんだけど、患者は一切動じなかったから、俺がもってた音しかでない拳銃?
みたいなんで撃ったら流石に悪魔もビビったみたいなんだ。
ほんで地下に行って、案内してもらった
確かにあったんだ。スゲェ悪臭で目が痛くなったんだ。そこにあったのは、多分心臓かな?そんなのがあった。マイスは平気な顔して、
マ「これはあの親父さんの心臓なんだ。昔はあんなのじゃなかった。親父さんは心臓を移植した。成功したけど、性格とか好みがまるっきり変わった。」
なんかきいたことないですか?
心臓にも脳と一緒の神経が通ってんだって。多分それだと思う。
まずは今回はこんな感じで終わります。
次出さないかもしれないけど、あれはめちゃくちゃ怖かった。
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