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パンドラ(禁后)
長編 emoji_events 殿堂入り

パンドラ(禁后)

匿名 2013年1月5日
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なく三段目、一番下の引き出しを開けたのです。 ガラッと引き出しを開けたとたん、D子は中を見つめたまま動かなくなりました。 黙ってじっと中を見つめたまま微動だにしません。 「ど、どうした!?何だよ!?」 ここでようやく私達は動けるようになり、二人に駆け寄ろうとした瞬間、 ガンッ!!と大きな音をたて、D子が引き出しを閉めました。 そして肩より長いくらいの自分の髪を口元に運び、むしゃむしゃとしゃぶりだしたのです。 「お、おい?どうしたんだよ!?」 「D子?しっかりして!」 みんなが声をかけても反応が無い。 ただひたすら、自分の髪をしゃぶり続けている。 その行動に恐怖を感じたのかD妹も泣きだし、ほんとうに緊迫した状況でした。 「おい!どうなってんだよ!?」 「知らねえよ!何なんだよこれ!?」 「とにかく外に出てうちに帰るぞ!ここにいたくねえ!」 D子を三人が抱え、私はD妹の手を握り急いでその家から出ました。 その間もD子は、ずっと髪をびちゃびちゃとしゃぶっていましたが、 どうしていいかわからず、とにかく大人のところへ行かなきゃ!という気持ちでした。 その空き家から一番近かった私の家に駆け込み、大声で母を呼びました。 泣きじゃくる私とD妹、汗びっしょりで茫然とする男三人、そして奇行を続けるD子。 どう説明したらいいのかと頭がぐるぐるしていたところで、声を聞いた母が何事かと現われました。 「お母さぁん!」 泣きながらなんとか事情を説明しようとしたところで、母は私と男三人を突然ビンタで殴り怒鳴りつけました。 「あんた達、あそこへ行ったね!?あの空き家へ行ったんだね!?」 普段見たこともない形相に、私達は必死に首を縦に振るしかなく、うまく言葉を発せませんでした。 「あんた達は奥で待ってなさい。すぐみんなのご両親達に連絡するから」 そう言うと母はD子を抱き抱え、二階へ連れていきました。 私達は言われた通り、私の家の居間でただぼーっと座り込み、何も考えられませんでした。 それから一時間ほどはそのままだっと思います。 みんなの親たちが集まってくるまで、母もD子も二階から降りてきませんでした。 親達が集まった頃にようやく母だけが居間に来て、ただ一言、 「この子達があの家に行ってしまった」と言いました。 親達がざわざわとしだし、みんなが動揺したり取り乱したりしていました。 「お前ら!何を見た!?あそこで何を見たんだ!?」 それぞれ

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