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パンドラ(禁后)
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パンドラ(禁后)

匿名 2013年1月5日
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)を得るためのものであり、 最後の儀式によってそれが得られるというものでした。 その未知なる場所では、それまで同様にして資格を得た母親たちが暮らしており、 決して汚れることのない楽園として存在しているそうです。 最後の儀式で資格を得た母親はその楽園へ運ばれ、後には髪をしゃぶり続けるだけの脱け殻が残る… そうして新たな命を手にするのが目的だったのです。 残された娘は母親の姉妹によって育てられていきます。 一人でなく二~三人産むのはこのためでした。 母親がいなくなってしまった後、普通に育てられてきた母親の姉妹が娘の面倒を見るようにするためです。 母親から解放された娘は、髪の長さが元に戻る頃に男と交わり、子を産みます。 そして、今度は自分が母親として全く同じ事を繰り返し、母親が待つ場所へと向かうわけです。 ここまでがこの家系の説明です。 もっと細かい内容もあったのですが、二度三度の投稿でも収まる量と内容じゃありませんでした。 なるべく分かりやすいように書いたのですが、今回は本当に分かりづらい読みづらい文章だと思います。 申し訳ありません。 本題はここからですので、ひとまず先へ進みます。 実は、この悪習はそれほど長く続きませんでした。 徐々にこの悪習に疑問を抱くようになっていったのです。 それがだんだんと大きくなり、次第に母娘として本来あるべき姿を模索するようになっていきます。 家系としてその姿勢が定着していくに伴い、悪習はだんだん廃れていき、やがては禁じられるようになりました。 ただし、忘れてはならない事であるとして、隠し名と鏡台の習慣は残す事になりました。 隠し名は母親の証として、鏡台は祝いの贈り物として受け継いでいくようにしたのです。 少しずつ周囲の住民達とも触れ合うようになり、夫婦となって家庭を築く者も増えていきました。 そうしてしばらく月日が経ったある年、一人の女性が結婚し妻となりました。八千代という女性です。 悪習が廃れた後の生まれである母の元で、ごく普通に育ってきた女性でした。 周囲の人達からも可愛がられ平凡な人生を歩んできていましたが、 良き相手を見つけ、長年の交際の末の結婚となったのです。 彼女は自分の家系については、母から多少聞かされていたので知っていましたが、 特に関心を持った事はありませんでした。 妻となって数年後には娘を出産、貴子と名付けます。

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